介護用の椅子とは?種類や機能、普通の椅子との違い、選ぶポイントを解説!
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目次
介護椅子とは?
介護椅子とは、以下のような方に最適な椅子のことを言います。
- 関節リウマチや関節痛などで、膝や股関節に痛みがある
- 筋力低下や身体機能の低下により、安定した座位を保ちにくい
- 椅子に座る動作や椅子から立ち上がる動作が不安定で、転倒のリスクがある
介護椅子は、加齢や病気、ケガなどにより、座位や立位が不安定な高齢者の「座る」「立ち上がる」といった動作を支えます。そのため、安定した設計であることが特徴です。
介護椅子は介護施設や通所介護事業所(デイサービス)、在宅など、さまざまな場面で使用されています。また、介護椅子には、使用用途や利用シーンに応じたさまざまな種類があり、備わっている機能も多種多様です。
ここからは、介護椅子の3つの種類についてご紹介します。
電動昇降椅子
電動昇降椅子とは、電動で座面が上下する機能がついている介護椅子です。
椅子に座る動作や、椅子から立ち上がる動作を行う時の足腰の負担を軽減し、座ったり立ち上がったりといった動作を楽にします。
また、椅子が立ち上がりのサポートを行うため、長時間座りっぱなしになることが防げます。
座面回転椅子
座面回転椅子とは、座面が回転する機能がついている椅子です。
座面が回転することで、椅子を押したり引いたりしなくても机やテーブルに近づけることができます。足腰の筋力低下により、椅子そのものを動かすことが負担に感じている方に最適です。
また、画面の回転を止めるロック機能付のものもあるため、転倒の心配なく安心して座ったり立ち上がったりの動作ができます。
リクライニングチェア
リクライニングチェアとは、全身を包み込むような座り心地が特徴の介護椅子です。
握りやすい肘掛けやリモコンなどが収納できるポケットが付属しているものもあるため、日中、長時間椅子に座って過ごすことが多い方に最適です。背もたれはレバー式で角度を調整することができ、座面高は組み立て時に調整することができるため、お好みの角度や高さにすることができます。
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介護椅子を選ぶポイント
椅子に座ったり、椅子から立ち上がったりする動作をサポートしてくれる介護椅子。
使用者に合ったものを選ばなければ、かえって転倒のリスクが高くなったり、身体への負担が増えてしまったりする可能性があるため、注意が必要です。
ここからは、使用者に合った介護椅子を選ぶポイントを3つご紹介します。
使用者の体型に合っているか
まず、介護椅子選びの大前提として、使用者の体型に合っているかを見定めることが大切です。特に、以下の点をしっかりチェックするようにしましょう。
- 「仙骨」「尾骨」「大転子」など、褥瘡(床ずれ)ができやすい部位に余裕がある
- 座面がちょうど良い高さで、足底がしっかり床についているか
- 円背がある場合でも、安定した座位姿勢が保てるか
もしも、体型に合わない介護椅子を無理して使用し続けると、褥瘡(床ずれ)ができたり、円背や関節痛などの症状が進行したりする可能性があります。
介護椅子の使用後も、使用者の体型の変化や体調に合わせて調節できる機能がついているものを選ぶことが大切です。
使用用途に合っているか
介護椅子は、リビングやダイニングで使用するイメージがある方が多いはずです。しかし、介護椅子には「リビング・ダイニング用」以外にも、「玄関用」や「お風呂用」などがあります。
特に、玄関用とお風呂用は、玄関やお風呂場などの狭い空間でしっかり支えられるコンパクトさと頑丈さを兼ね備えたものを選ぶことが重要です。
なお、お風呂用の介護椅子は、一般的に「シャワーチェア」と呼ばれています。
設置場所や使用用途、使用者の体型などに合わせて、適切な介護椅子を選ぶことをオススメします。
必要な機能が付いているか
介護椅子にはさまざまな種類や機能があるため、使用者が必要としている機能が付いているかをしっかりと確認することが大切です。具体的には、以下の機能をチェックしましょう。
- 背もたれの角度調節機能
- 座面の高さ調節機能
- 座面の傾斜が調節できるチルト機能
- 椅子から立ち上がる際の立ち上がり補助機能
- 折り畳み機能 など
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介護椅子は介護保険適用でレンタルできる?
介護椅子は、介護保険を利用してレンタルすることが可能です。しかし、介護保険を利用して介護椅子のレンタルや購入を行う場合、一定のルールや条件を守る必要があります。
ここからは、介護椅子のレンタルと購入、それぞれの条件について詳しく解説します。
介護保険を適用した「介護椅子のレンタル」の条件
介護保険適用の「介護椅子のレンタル」には、以下のような条件があります。
- 上下昇降やリクライニング機能、チルト機能がついている介護椅子(移動用リフト)は「要介護2~5」の方のみレンタル可能
- 一般的に「要支援1・2」「要介護1」の方が、上下昇降やリクライニング機能、チルト機能がついている介護椅子(移動用リフト)をレンタルすることは不可
- パーキンソン病や筋萎縮性側索硬化症(ALS)などの難病がある方に限り、要介護度を問わず、上下昇降やリクライニング機能、チルト機能がついている介護椅子(移動用リフト)をレンタルすることが可能
自分自身が条件に当てはまっているか不安な方は、介護保険適用で「福祉用具の貸与・販売」を行っている事業所にお問い合わせください。
介護保険を適用した「介護椅子の購入」の条件
一般的に、介護椅子はレンタルの対象です。しかし、「特定福祉用具」に該当する介護椅子のみ、介護保険適用で購入することができます。介護保険の利用で購入できる介護椅子は、以下の通りです。
- 「特定福祉用具」に該当するお風呂用の介護椅子
- 使用者の肌に直接触れるなど、衛生上の観点からレンタルに向かない介護椅子
介護保険適用で購入できる介護椅子に関して詳しく知りたい方は、介護保険適用で「福祉用具の貸与・販売」を行っている事業所にお問い合わせください。
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ネットで購入できるオススメの介護椅子3選
急遽、介護椅子が必要になった場合にオススメなのは、気軽にできるネット購入です。ここからは、Amazonで購入できるオススメの介護椅子3選をご紹介します。自宅や介護施設などで介護椅子が必要になった際に、是非お役立てください。
【kaitou】ダイニングチェア 介護椅子 肘付き(ブラウン)
安全面と使いやすさを追求した肘掛け付きのダイニングチェアです。耐荷重150㎏。手すりの代わりにもなる肘掛けが支えてくれるため、立ち座りの動作が楽に行えます。
「縦幅約49㎝・横幅約45.5㎝」の、ゆったりとした広い座面と、背中を包み込むような安心感のある大きな背もたれが特徴です。使用しない時は積み重ねて収納でき、汚れに強く、水拭きやアルコール消毒も可能なため、介護施設での使用にオススメです。
【エム―ル】回転高座椅子 ゆるり
自宅の和室でも使用できる、高級感のある高座椅子です。座ったまま360°回転できるため、立ち座りの時に向きを変えたり、座ったまま物をとったりすることができます。
また、手元のレバーを使えば、座ったままで7段階のリクライニング調整が行えます。ゆったりくつろげるシートと、立ち座りをサポートする丈夫な天然木が特徴です。
【明光ホームテック】フットレストつき高座椅子
フットレスト付きのハイバックリクライニングチェアです。頭からふくらはぎまでゆったりできるロングタイプで、背もたれを倒してお昼寝にも使用することができます。
ヘッド部分が14段階、背もたれ部分が6段階、フットレストが14段階と、それぞれ調節できるため、お好みの角度に調節しやすい点が利点です。折り畳み式のため、使用しない時はコンパクトに収納できます。
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じっくり比較検討して使用者に合った介護椅子選ぼう
介護椅子は、褥瘡(床ずれ)の発生や円背・関節リウマチなどの進行を予防するだけでなく、適切な姿勢で誤嚥を防ぐという役割があります。日頃から関節痛や足腰の不安定さ、誤嚥、腰痛などにお悩みの方は是非、介護椅子の導入を検討してみてはいかがでしょうか。
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