自宅でカット!訪問美容の料金相場と選び方完全ガイド
高齢化社会の進展する中、自宅や施設で美容サービスを受けられる「訪問美容」への注目が高まっています。外出が困難な方や、美容室に行く時間が取れない方にとって、訪問美容は欠かせないサービスです。特に近年では、コロナ禍を経て在宅サービスの重要性が再認識され、訪問美容のサービス内容も大きく充実。サロンと遜色ないメニューが受けられることから、ますます需要が拡大しています。
この記事では、訪問美容のサービス内容や料金相場、選び方のポイントまで、詳しくご紹介します。訪問美容の利用を考えている方や、より良いサービスを探している方はぜひ参考にしてください。
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目次
訪問美容とはどんなサービス?
訪問美容は、美容師がご利用者のご自宅や施設に直接訪問して、ヘアカットなどの施術を提供するサービスです。高齢者の方や障がいをお持ちの方、怪我や病気の方など、外出が困難な方々が美容サービスを受ける際の、重要な選択肢となっています。最近では、妊娠・子育て中で美容室へ通うのが難しい方が利用されるケースも増えています。
訪問美容の最大のメリットは、何と言っても移動の負担がないことです。寝たきりの方や長時間の座位が困難な方にも、お体の状況や体調に合わせたサービスを受けることが可能です。自宅や施設などで施術することで、周りの目を気にせずプライバシーも守れます。ご利用者が慣れている場所でサービスを受けられるので、精神的な負担も和らぎます。落ち着いた環境下で施術できるので、外出への不安がある方や認知症で慣れない環境に適応が難しい方にはなくてはならないサービスです。
また、介護者の付き添いの負担が大幅に軽減するのもメリットです。移動介助の際の身体的負担が減るだけでなく、長時間の外出や移動が不要になるため、時間的な余裕も生まれます。
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要介護者にとってカット以外にパーマや髪染めもできる?
訪問美容では、基本的なカットサービス以外にもさまざまなメニューを提供しています。
訪問美容で提供される基本的なメニューは以下のとおりです。
- ヘアカット
- シャンプー
- ブロー
- カラーパーマ
- 顔そり
- ヘッドスパ
サービス内容は各事業者によって異なるため、事前の確認が必要です。
例えば、カットやカラーのみでパーマは施術していない事業者もあります。カミソリを使った本格的なお顔そりも、理容師免許を持った方しか施術できません。
水回りの状況や設備、道具の制限により提供が難しいケースもあるので施術場所の確認など事前の打ち合わせも大切です。また、ご利用者の体調によっては、パーマやカラーなど時間がかかるメニューが難しいケースもあるため、心配な方は主治医にに確認してから行いましょう。
最近では、基本的な美容院のメニューの他にも、フェイシャルエステやハンドマッサージ・フットケア・メイク・ネイルなど、サロン顔負けのサービスを提供している事業者も増えています。プラスアルファのおしゃれを楽しみたい方は、オプションサービスが豊富な美容院を探してみましょう。
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訪問美容の費用相場を紹介
訪問美容の料金は、通常の美容室より若干高めになる傾向があります。これは出張費用や機材の運搬費用などが含まれるためです。
訪問美容の費用相場は以下のとおりです。
メニュー | 費用相場 |
---|---|
ヘアカット | 3,000円~5,000円 |
シャンプー | 2,000円~3,000円 (カットとセットなら1,000円~2,000円程度) |
ブロー | 2,500円~4,000円 (カットとセットなら1,500円~2,500円程度) |
カラー | 4,000円~8,000円 |
パーマ | 5,000円~10,000円 |
顔そり | 1,000円~2,500円 |
ヘッドスパ | 3,000円~4,500円 |
出張費 | 1,000円~3,000円 |
訪問美容の費用は事業者によって大きく異なり、都市部と地方でも、物価や交通費の違い、競合状況により価格差が生じます。
また、お住まいの地域によっては、ヘアカット代の助成を行っているケースがあるので、一度問い合わせてみることをおすすめします。ただし、地域の補助制度は対象者の介護度や利用回数が制限されている場合もあるため確認が必要です。
補助金制度が利用できる美容院が限られていたり、施術メニューはヘアカットのみ、対象のご利用者の要介護度は要介護3以上など、利用に際してルールが定められています。対象になるかならないか一度問い合わせてみると良いでしょう。
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複数の訪問美容サービスを比較することが大切
最近では訪問美容サービスを提供する事業者がとても増えています。利用する訪問美容サービスを探すときは初めから1カ所に絞るのではなく、地域にある訪問理美容をインターネット等で調べ、複数のサービス内容を比較しましょう。ここからは、より良いサービスを選ぶための、比較ポイントをご紹介します。
1.価格
1つ目の比較ポイントは「価格」についてです。先ほどご紹介したように、訪問美容の料金は事業所により大きく異なるため注意が必要です。訪問美容は、一般の美容院の施術費用より、割高になっているケースがあります。美容室とは違い、自宅や施設への移動や場所のセッティング・消毒・要介護者の状況に合わせた対応などを考えると、通常の施術に比べて時間と手間がかかるからです。施術費用の事前の確認はしっかりしておきましょう。
また、要介護者の方はその日によって体調に波がある方もいます。やむを得ずキャンセルになることも考慮して、キャンセル料の有無を確認しておくのも大切です。
2.サービス内容
訪問美容は事業所によって施術メニューにも違いがあります。受けたいメニューがあるのかはもちろん、自宅の環境や利用者の身体状況によってはサービスが受けられない場合もあるためチェックしておかなくてはなりません。
基本的に自宅で訪問美容サービスを受ける場合には、2〜3畳のスペースと本人が座るイスがあれば施術できます。ただし、顔そり・カラー・パーマ・シャンプーを行う際には、お湯が必要になるので水回りが利用できるか、コンセントが使えるかも確認が必要です。
3.要介護者への対応力
美容師さんの要介護者への対応力もチェックすべきポイントです。訪問美容を利用される方は外出が困難な高齢者や障がいをお持ちの方が多いので、基礎的な介護の知識や技術が求められる場合があります。訪問美容で働く方に、介護に関する資格は必須ではありませんが、最近では積極的に資格を取得したり社内研修を行ったり、事業所側でもスタッフのスキルアップに努めています。とくに、寝たきりの方や体が動かしにくい方、認知症で落ち着いて施術を受けることが難しい方の場合には、スタッフの経験・技術・コミュニケーション能力などは必須です。
対応力を確認するのが難しい場合には、ホームページなどで顧客対応の実績や社内教育の状況、口コミなどをチェックしてみましょう。また、担当のケアマネジャーさんや介護事業者の方であれば、紹介事例があるかもしれないのでたずねてみるのも一つです。他のご利用者を紹介した実績があれば安心です。
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利用者様やご家族の方の希望に沿った訪問美容を探そう
訪問美容サービスは、単なる清潔の保持や美容施術以上の価値が提供できます。ご利用者の生活の質を向上させ、心身ともに健やかな毎日を送るためにも効果的です。
最適な訪問美容サービスを選ぶためには、ご利用者とご家族の希望やニーズを明確にすることが重要です。ご家族の方々と相談しながら、最適なサービスを見つけることで、より充実した在宅生活を実現することができるでしょう。
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