今年の夏は大丈夫!?介護業務の熱中症対策と快適に過ごすグッズをご紹介
近年の日本は猛暑日が多く、介護士の働く環境も過酷です。不規則かつ多忙な業務で体調管理が欠かせない介護士さんですが、夏場は普段以上に気をつけなければなりません。
夏の熱中症や脱水症の対策はもちろん、少しでも快適に仕事をするためにさまざまな工夫が必要です。体調管理や環境整備に気を付けるだけでなく、最近では快適に過ごすためのグッズもたくさん登場しています。
そこで今回の記事では夏の介護士さんに必要な熱中症・脱水症対策と、快適に過ごすためのグッズをご紹介します。
さまざまな工夫で猛暑を乗り切りましょう!
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目次
夏の介護業務に注意が必要なワケ
高温多湿の環境で行わなければならない夏場の介護業務は、熱中症・脱水症のリスクが高まります。出勤するだけで疲れてしまう方もいるかもしれません。特に、訪問介護サービスは家から家へと炎天下での移動を伴うため、それだけで体力が消耗してしまいます。人手不足が深刻な介護現場はとても忙しく、ご利用者のケアに集中するあまり、自身の体調管理や水分補給が疎かになってしまう方も多いでしょう。
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介護士が夏の熱中症・脱水症に負けない対策
夏の暑さに負け、介護士が倒れてしまわないようにするためにはさまざまな工夫が必要です。ここからは、熱中症・脱水症を防ぐ対策をご紹介します。
適切な室温管理
高齢者の中には、暑さを自覚しにくくなり高温の中でも平気で過ごしている方がいます。適度な室温に保たれていない居室はご利用者の体調のためにもよくありませんが、動き回るスタッフにとっても非常に過酷な暑さです。ご利用者のためにもスタッフのためにも適切にエアコンを使用し、快適な室温に調節しておく必要があります。
扇風機やサーキュレーターをエアコンと併用するのもおすすめです。部屋全体の空気を循環させ、均一な温度に保つことができます。
服装の工夫
冷感素材で通気性が良いインナーやポロシャツの着用も、熱中症対策には効果があります。
真夏に限らず、介護士は身体介護を行う機会も多く、汗をかきやすいため機能性が高い服を選びましょう。吸水性や速乾性に優れた介護用のポロシャツやスクラブを選べば、不快感も軽減します。
冷感タオルを巻く
暑さを和らげるには、冷感タオルを巻く方法もあります。冷感タオルとは水に濡らしたり、接触したりするだけでひんやりと冷たさを感じるタオルです。首には太い血管が通っているので、冷感タオルを巻くことで体温が下げられます。
UVカット機能付きのものを選べば、移動時の紫外線対策にも役立ちます。
こまめな水分・塩分補給
熱中症・脱水症予防には水分摂取が欠かせません。しかし、忙しい業務でバタバタしていると水分補給を忘れがちです。喉が渇いたと感じる前に、前もって摂取するようにしましょう。
水分とともに、塩分摂取も忘れてはいけません。汗をかくと、体内の水分とともに塩分やミネラルも奪われてしまいます。そのため、水分だけではなく少量の塩分も補う必要があります。
スポーツドリンクや塩飴は、仕事中に手軽に塩分補給ができるのでおすすめです。ただし、高血圧の方などは塩分の取りすぎに注意しなければなりません。スポーツドリンクも糖分の摂りすぎになってしまう場合があるので、ほどよい塩分補給を心がけましょう。
バランスの取れた食事
規則正しくバランスの取れた食事は、熱中症にかかりにくい丈夫な体づくりのための基本です。しかし、夏場は暑くて食欲が落ちる方や、忙しいため手軽に食べられるパンやおにぎり、麺類などの炭水化物のみのメニューに偏ってしまう方が多くいます。
夏場はビタミンやミネラルを多く含む野菜や果物を積極的に摂取することが大切です。トマトやなす、キュウリなどの夏野菜には体の熱を冷ます作用があるので、積極的にメニューに取り入れると良いでしょう。
日々の体調管理
夏に限ったことではありませんが、日頃の体調管理は重要です。
とくに介護の仕事は、普段から夜勤などシフトが不規則で睡眠リズムが崩れやすい勤務形態です。寝苦しくて十分に眠れないといったことがないように、室温や湿度を調節してしっかりと睡眠時間を確保するようにしましょう。
夏の暑さに負けない体力づくりのためには適度な運動もおすすめです。運動で適度な汗をかくことは自律神経の活性化や良い汗をかくことにもつながります。ただし、室内で行ったり涼しい時間帯を選んだり工夫しながら行う必要があります。体に負担のかからない無理のない範囲で行わなければ、暑さにやられて返って体力を消耗してしまうため注意が必要です。
勤務中もめまいや頭痛、吐き気など熱中症の兆候が現れた場合は、直ちに涼しい場所で休息を取り水分補給を行いましょう。異常を感じたらすぐに対処することが大切です。
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ネットで購入できる熱中症・脱水症対策グッズ3選
ここからは、インターネットでも購入できる熱中症・脱水症対策グッズをご紹介します。
1.冷感タオル
水に絞って強く絞り、数回振るだけで16℃前後の冷たさが感じられる冷感タオルです。首に巻いておくだけで涼しさが感じられ、体の熱をとってくれます。タオルであれば持ち運びが便利で、介助中の妨げにもならないため安心です。UVカット機能が付いているので、外出介助や移動の際の紫外線予防にもピッタリ。室内でも屋外でも活躍しそうです。
2.Tシャツ
入浴介助をするときは、濡れても大丈夫で速乾性の高いTシャツがおすすめです。
こちらの接触冷感Tシャツは、蒸し暑い浴室でも快適に過ごせるように吸汗速乾機能素材でできています。男女兼用で4色展開されているので、チェックしてみてはいかがでしょうか。
3.水筒
こまめな水分補給が大切なのは分かっていても、水分摂取するタイミングを見つけるのはなかなか難しいものです。水筒などに用意しておくと自分のタイミングで摂取しやすいかもしれません。しっかり保冷ができて、すばやく水分補給できる水筒を探してみるのがおすすめです。職場によって水分の持ち込みルールはさまざまなので、確認して取り入れてみると良いでしょう。
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高齢者も熱中症・脱水症に注意!
ここ数年の夏の暑さは異常で、熱中症による死亡者は増え続けており、その80%以上は65歳以上の高齢者です。
これまでお伝えしてきたように、高齢者は体温調節機能が低下し、暑さを自覚しにくくなっています。「エアコンをつけると寒い」「電気代がもったいない」などの理由でエアコンをつけたがらない高齢者が多く、適切に室温管理ができていないことが熱中症の原因になってしまいます。そのため、介護者がこまめに室温を確認し、調節しなければなりません。
水分摂取についても同様です。喉の渇きを感じにくい方やトイレが心配で水分摂取を控えてしまう方が多いため、脱水症状を引き起こさないように注意が必要です。喉が渇いたと思う前に意識的に水分摂取する必要があります。時間を決めて介護者が水分摂取を促すほか、手元に水筒やコップなどを用意してすぐに水分補給できるようにしておくとよいでしょう。
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夏の介護は過ごし方に注意が必要
今回の記事では「夏の介護業務は注意が必要!介護士さんの熱中症対策と快適に過ごすグッズをご紹介」と題して、熱中症や脱水症に対する工夫をご紹介しました。
熱中症や脱水症になりやすい高齢者を守るためには、介護士自身の体調管理が重要です。食事や睡眠などの健康管理のほか、便利グッズを活用することで夏の暑さから身を守り、快適に仕事に従事できる工夫をしましょう。
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