通所介護(デイサービス)とはどんなところ?デイケアとの違いや費用についてもわかりやすく解説
通所介護とは一般的に「デイサービス」と呼ばれる、要介護認定を受けた方が利用できる通いの介護保険サービスです。
施設に入居したり、ヘルパーさんに自宅に来てもらったりするのに抵抗のある方には、気軽に通えるデイサービスは人気のある介護サービスの一つです。
しかし、「デイサービス」という言葉は聞いたことがある方も、具体的な内容はよくわからない方も多いのではないでしょうか。
この記事ではデイサービスとはどんなサービスを提供するところなのか、1日の流れや費用についても詳しく解説します。
通所介護の利用を検討している方や、利用を勧められている方はぜひ参考にしてください。
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目次
通所介護(デイサービス)とは?
デイサービスでは、自宅で生活しながら日帰りで施設に通い、食事・入浴・レクリエーションなどのサービスが受けられます。
介護職員や看護師・生活相談員・機能訓練指導員などのスタッフが配置され、高齢者が可能な限り自宅で自立した生活が送れるように、日常生活の世話や引きこもりの解消、家族の介護負担軽減を目的としての利用が可能です。
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通所介護(デイサービス)のサービス内容
デイサービスで行われる主なサービス内容は以下の通りです。
- 食事
- 入浴
- レクリエーション
- 機能訓練
- 送迎サービス
このほかにも、排泄介助が必要な方には排泄介助や認知症のある方には認知症対応も行ってくれます。
ここでは主に提供されている5つのサービスについて詳しくみていきましょう。
食事
1日型のデイサービスを利用する場合、昼食が提供されます。また、ティータイムやおやつが提供されているデイサービスも多いでしょう。
自力での食事摂取が困難な方には食事介助や、嚥下機能が低下している方には飲み込みやすい食事の提供も可能です。
在宅で生活されているご高齢者には、調理がままならないため食事内容が偏ってしまっている方も多くいます。栄養バランスの取れた食事を提供することで食生活をサポートします。
入浴
在宅で生活されている方にとって、自宅で安全に入浴できるかどうかは大きな課題です。デイサービスでは、自力で入浴できない方に対して安全に入浴できるように介助します。
寝たまま入浴できる機械浴や座ったまま入浴できるリフト浴など身体状況に合わせた入浴も可能です。これらはデイサービスの設備によるので、デイサービスを検討する時には身体状況に合った入浴設備が整っているかを確認するのも大切です。
衣服の着脱や洗髪など、介護職員が何もかも手伝ってくれるわけではなく、自力でできることは自身で行っていただくように自立支援をサポートします。
レクリエーション
レクリエーションもデイサービスに通う楽しみの一つです。デイサービスで行われるレクリエーションは高齢の方でも楽しめる工夫がされています。
- 体を動かすレクリエーション(体操・ゲームなど)
- 頭を使うレクリエーション(脳トレ・クイズなど)
- 手先を使うレクリエーション(塗り絵・書道・工作など)
- 趣味を楽しむレクリエーション(囲碁・生花・カラオケなど)
- 外出レクリエーション(外食・お花見など)
在宅で生活していると、どうしても他者との交流の機会が減少してしまう方も多いのではないでしょうか。デイサービスではレクリエーションを通して他者との交流・引きこもり防止・認知症予防・心身機能の向上が期待できます。
機能訓練
機能訓練とは、日常生活動作の維持・改善を目的とした訓練を指します。デイサービスでの活動を通して、心身機能の維持・向上を目指します。
前述したような、レクリエーションも機能訓練のうちの一つです。施設によっては個々に合わせたプログラムによる個別機能訓練を提供しているデイサービスもあります。
最近では、リハビリ設備を充実させた、リハビリ特化型のデイサービスなども増えています。目的に応じてデイサービスを選択すると良いでしょう。
送迎サービス
デイサービスには、自宅との往復の送迎サービスが含まれます。車椅子の方には、車椅子のまま乗降が可能な介護用の車で送迎してくれる場合がほとんどなので、安心して通えます。
ただし、自宅から施設までの距離により、送迎できる範囲が決まっているため確認が必要です。
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通所介護(デイサービス)で宿泊は可能?
一般的には介護保険における通所介護サービスは通いのサービスのため宿泊はできません。
しかし、最近では「お泊まりデイサービス」という介護保険適応外のサービスも登場しています。お泊まりデイサービスとは、通所の介護サービスを利用した後にそのまま施設に宿泊ができるサービスです。
介護保険外ですが、ショートステイに空きがないため利用する高齢者も増えています。介護保険適応外のため、限度額を気にせずに利用できるのも利用がしやすい理由です。
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デイサービスとデイケアの違いは?
デイサービスとデイケアはサービス形態が似ているため違いがわからない方も多いのではないでしょうか。
デイサービスの目的は、食事や入浴、機能訓練といった、介護サービスを受けることです。デイサービスセンターなどの福祉施設に通い、日常生活に必要な介護が受けられます。
一方、デイケアでは医師の指示のもとに行われるリハビリテーションが受けられるのが特徴です。医師が常駐している必要があるため、病院やクリニック、介護老人保健施設などの医療ケアが受けられる施設に通いサービスを受けます。
最近では、機能訓練に力を入れているリハビリ特化型のデイサービスも数多く登場していますが、デイケアでは医師の指示のもと専門的なリハビリが受けられるのがメリットです。その特徴からデイサービスより利用料が高めですが、機能訓練重視の方はデイケアの利用がおすすめです。
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通所介護(デイサービス)の利用方法
デイサービスを利用したい場合は、介護保険の介護認定を受けている必要があります。介護認定を受けたら、ケアマネジャーにデイサービスを利用したいと相談してみましょう。
介護保険サービスを受けるには、ケアマネジャーにより作成されるケアプランに、利用したいサービスが位置付けられていることが必要です。
ケアマネジャーには、ご本人やご家族の現状を把握し、必要な介護サービス全体を計画する役割があります。ケアマネジャーにデイサービスの必要性が認められた場合、ケアプランに組み込んでもらいサービスが開始できます。地域の介護保険サービスにも詳しいのでニーズに合ったデイサービスを紹介してもらえるでしょう。
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通所介護(デイサービス)の1日の流れ
デイサービスは、施設により滞在時間が異なり、それぞれに特徴がありますので詳しくみていきましょう。
一般的なデイサービスの1日の流れ
1日型のデイサービスの流れは以下の通りです。
時間 | 内容 |
8:00~10:00 | 自宅まで送迎車でお迎え |
10:00~10:30 | 到着後、体温・血圧などの健康チェック |
10:30~12:00 | 入浴・機能訓練・レクリエーションなど |
12:00~ | 昼食 |
13:30~15:00 | レクリエーション |
15:00~ | おやつ |
16:00~ | 帰宅準備、送迎開始 |
1日型のデイサービスの他にも半日の短時間でサービス提供しているデイサービスもあります。それぞれの特徴も確認しておきましょう。
1日型(5~8時間程度の滞在時間)デイサービスの特徴
1日型のデイサービスは前述したように通常、午前中に自宅までお迎えに行き、夕方に帰宅する流れです。施設で昼食をとり、15時頃におやつが提供されるのが一般的です。滞在時間中に入浴サービス、体操やレクリエーションなどが提供されます。
滞在時間が長いのでサービスが充実しており、家族のレスパイトケアにも有効でしょう。
半日型(3~4時間程度の滞在時間)デイサービスの特徴
半日型のデイサービスは、午前の部、午後の部などに分け、短い時間でサービス提供します。昼食の時間帯を挟まないので昼食は提供されないのが一般的です。機能訓練に特化しているデイサービスや、入浴サービスを実施していないデイサービスが多いのも特徴です。
長時間の滞在に抵抗がある方には気軽に利用ができます。比較的介護度が軽い方に向いていると言えるでしょう。
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通所介護(デイサービス)の費用は?
デイサービスの費用は、その方の介護度や事業所の規模、利用時間によって異なります。
ここでは、通常規模の事業所の場合で、7時間以上8時間未満の滞在の場合の費用をご紹介します。
要介護度 | 料金 |
要介護1 | 645円 |
要介護2 | 761円 |
要介護3 | 883円 |
要介護4 | 1,003円 |
要介護5 | 1,124円 |
基本の利用料金に加えて、特別なサービスを実施している場合などには、入浴介助加算や個別機能訓練加算といった加算が算定されるので確認が必要です。
また、この他にも食事代やオムツ代などの実費や、負担割合が2割や3割の方は費用負担が多くなることにも注意しておきましょう。
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利用に迷ったらまずは情報収集を
デイサービスは日帰りのサービスではありますが、利用者の日常生活の支援に加えて機能訓練やアクティビティーを通して身体機能の向上や生活の活性が期待できます。介護者の負担軽減としても利用も可能です。
デイサービスと一言で言っても、さまざまな種類がありそれぞれに特色があります。利用できる時間帯や目的により選べるので、まずは情報収集しケアマネジャーなど詳しい人に相談してみましょう。
ご自身に合うデイサービスを見つけ、利用を検討してみてはいかがでしょうか。
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