介護士の仕事にミスはつきもの!失敗エピソードから学びを得よう!

#介護のあるある

介護の仕事をしていると失敗はつきものです。特に新人スタッフの中には失敗が続き、ストレスを感じてしまっている方もいるのではないでしょうか?

人は失敗があるからこそ、そこから学び成長します。しかし、ご利用者に不快な思いをさせてしまったり事故に発展してしまったりなど、不利益があってはなりません。

今回の記事では介護士の仕事でありがちな、失敗エピソードをご紹介します。ミスを繰り返さないための参考にしてください。

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介護の仕事でよくある失敗とは?

介護の仕事で起こりがちな、失敗エピソードのはどのようなものがあるのかを見ていきましょう。

施設の備品を破損・紛失してしまう

介護は体を動かす仕事のため、何かの拍子で事業所の備品を壊してしまうことがあります。

介助中に車椅子を壁や家具にぶつけてしまったり、棚から物を落下させてしまったりするのはよくあることです。

入浴やトイレ介助の際に携帯やスマホを落としてしまう水没事故もありがちです。スタッフ自身がトイレにいった際にポケットから落としてしまうことも。携帯やスマホを水没させてしまうと、すぐに復旧できないため連絡手段が絶たれ、その後の業務にも支障をきたしてしまいます。

また、移動やご利用者の送迎で運転する方は、車をぶつけてしまうケースもあります。ご利用者を乗せていた場合にはケガも心配です。

ご利用者の私物を破損・紛失してしまう

同じ破損・紛失でも、ご利用者の私物になるとさらに落ち込んでしまいます。

ありがちなものに以下のような事例があります。

  • 掃除中に棚から花瓶を落下させてしまう
  • 家電製品を壊してしまう
  • かべに車椅子をぶつけて穴を開けてしまう
  • 部屋に落ちていた物を踏んで破損させてしまう
  • 介助中にズボンを引っ張って破ってしまう

また、よくあるのが補聴器・入れ歯などの紛失です。これらは、ご利用者が思わぬ場面で外し、どこにいったのか分からなくなってしまいます。入れ歯の場合は、食事中に外してティッシュに包んでしまい、気づかずにゴミ箱に捨ててしまうなんてことも。補聴器や入れ歯はご本人専用の物であり、代わりがきかないので破損・紛失すると焦ってしまいます。

洗濯の失敗

洗濯の失敗も「あるある」ではないでしょうか。

  • 衣類を色落ちさせてしまう
  • セーターを縮ませてしまう
  • ポケットのティッシュと一緒に洗濯してしまう
  • 名前を書き忘れて所在不明

色落ちや縮みは元に戻らず、取り返しがつかない場合が多いので冷や汗ものですよね。色柄物をハイターに浸けてしまったり、セーターを乾燥機にいれてしまったりという失敗はよく聞きます。施設で多いのが、ご利用者の衣類の所在不明です。他のご利用者のタンスから発見することや、他のご利用者が着ていて気づくなんてこともあります。

伝達し忘れ

伝達のミスや伝達し忘れも絶対に避けたい失敗エピソードですが、忙しい介護現場では起こりがちです。手が離せない時にご利用者やご家族から何か言われ、すぐにメモれなかった場合に忘れてしまうパターンです。忙しくバタバタしている時に何か言われても、次の業務に取り掛かってしまえばすっかり頭の中からすっ飛んでしまいます。

伝達のミスは、大事に至らなければ一安心ですが、事故やクレームにつながる可能性もあるので注意が必要です。

シフトを間違える

介護職はシフト勤務の場合が多いので、その日により出勤時間が異なります。うっかり勘違いして出勤時間を間違えてしまったことはないでしょうか。業務に支障が出てしまい、他のスタッフに負担をかけてしまうため、間違えたとわかった時にはヒヤヒヤです。

夜勤の仮眠中に寝坊する

夜勤の仮眠でついつい寝入ってしまい、寝坊してしまう失敗もあります。普段なら寝ている時間帯に起きていなければならないため、眠くなってしまうのは当然です。「ペアのスタッフの起こされた」「ナースコールで飛び起きた」なんてこともよく聞きます。

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新人介護士によくある失敗

新人時代に仕事がなかなかうまくいかず、失敗を重ねてしまうなんてことは誰しもが通る道です。皆が共感できる失敗エピソードを見てみましょう。

ご利用者とうまくコミュニケーションが取れない

高齢者の心身の特性がまだ理解できていないうちは、コミュニケーションが上手く取れず悩んでしまう方も多いかもしれません。介護を拒否されてしまえば、相当落ち込んでしまいます。

特に若いスタッフは、年齢差のあるご利用者との距離の取り方や、気持ちの理解が追いつかないケースもあるでしょう。介護技術に自信がないうちは余計に萎縮してしまいます。

日々の業務やご利用者との関わり方に慣れてくれば、解消されるはずなので焦らずに関係を築いていくことが大切です。

ご利用者の名前を呼び間違えてしまう

入社して一番に覚えるべきことが、ご利用者のお名前です。しかし、ご利用者の特徴をつかむまでは名前を覚えるのがなかなか難しく、似たような雰囲気の方のお名前を呼び間違えてしまうという失敗も起きがちです。

呼び間違えだけならまだしも、他のご利用者と認識して介助方法を間違えてしまうと事故やクレームにつながってしまいます。

業務内容がなかなか覚えられない

新人スタッフは、介護方法を覚えるだけでも精一杯で業務内容がなかなか覚えられません。業務プログラムを確認しながら仕事を進めていても、そのときの状況で予定通りに進まないこともしばしばです。臨機応変に対応しなければならない時も多いため、難しいと感じる方も多いでしょう。

ご利用者の介助方法がうまくできない

ご利用者の介助方法がなかなかマスターできずに苦労する方もいます。

  • 身体の大きなご利用者の移乗
  • 拘縮があるご利用者の着替え
  • 嚥下困難がある方の食事介助
  • うまく入れ歯が装着できない
  • オムツがうまく当てられず毎回もれてしまう
  • 認知症の方にうまく声かけできず介助を拒否される

移動や移乗介助・着替え・排泄・入浴・食事の介助など、ご利用者によって介助方法は異なります。マニュアル通りにはできないケアも多いため、慣れるまでは失敗して落ち込んでしまうかもしれません。

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ベテラン介護士でもしてしまう失敗

介護士の失敗エピソードは何も、新人介護士だけではありません。仕事に慣れているベテラン介護士でもミスは起きてしまいます。ベテラン介護士が起こしがちな失敗は、普段なら問題なくできる仕事のケアレスミスです。これまで説明してきたような、介護士にありがちな失敗や新人スタッフによくある失敗を、ベテランスタッフでも起こしてしまうことがあります。

ベテラン介護士は、慣れている仕事だからこそ不注意による失敗が起こってしまうため、慢心しないように注意が必要です。

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ヒヤリハット報告書が必要な失敗

失敗の中には、重大な事故につながってしまう事例も含まれるため注意が必要です。

重大事故につながる恐れがある失敗には以下のような事例があります。

ヒヤリハット・事故の種類失敗事例
転倒センサーマットのスイッチ入れ忘れ
車椅子のブレーキのかけ忘れ
ナースコールの設置忘れ
見守りを怠り、介助が必要な方が立ち上がってしまう
装具を装着し忘れる
転落ベッド柵のつけ忘れ
ご利用者のケガ爪切りを失敗して出血する
車椅子のフットレストから足が落ちたまま車椅子を押してしまう
車椅子介助時に利用者の手をテーブルにぶつける
シャワーの熱いお湯が体にかかる
誤薬別のご利用者の薬を飲ませる
内服を飲ませ忘れる
朝と夜の薬を間違えてしまう
薬を落としたことに気付かず飲めていない
誤嚥・窒息食事形態を間違える
違う人に配膳してしまう
水分にとろみをつけ忘れる
入れ歯の装着を忘れる
放置トイレ誘導後に忘れて別の業務をしてしまう
リビングに座らせたまま長時間忘れる
個人情報の漏洩実施記録などを紛失する
ご利用者の情報を間違えてFAXしてしまう
徘徊鍵をかけ忘れたため、知らない間に外に出てしまう

上記はほんの一例です。

私たちは、失敗エピソードから学び、二度と同じことを起こさないようにしなくてはなりません。失敗事例をヒヤリハットとして他のスタッフと共有し、重大事故を防ぐ必要があります。

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日頃から細かなことに気を配ることが大切

今回の記事では「介護士の仕事にミスはつきもの!失敗エピソードから学びを得よう!」と題して解説しました。

介護士の仕事に失敗はつきものと言いますが、日頃から最大限に気を配り、ミスを起こさないよう心がけることが大切です。失敗を失敗で終わらせるのではなく、周囲と共有したり対応策を検討することが、同じミスを繰り返さないことにつながります。

失敗から学び、個々の介護スキルや施設や事業所のサービスレベルをアップさせていきましょう。

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