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高級老人ホームとは?費用相場やサービスの違いを解説

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「高級老人ホームってどんなサービスをしてくれるの?」「費用はどれくらいかかるの?」と気になっていませんか?

今回の記事では、高級老人ホームのサービス内容や費用相場、入居条件を詳しく解説します。終のすみかを検討中の方で、資金に余裕がある方はぜひ参考にしてみてください。

高級老人ホームとは?

高級老人ホームとは、設備が豪華で手厚いサービスが受けられる老人ホームを指します。

介護保険上で高級老人ホームという種類があるわけではなく、一般の老人ホームと比べて費用が高額で手厚いサービスを提供している施設を高級老人ホームと呼んでいます。そのため高級老人ホームにはきちんとした定義はありません。

一般的には「有料老人ホーム」や「サービス付き高齢者向け住宅」といった、民間企業が運営する施設が、富裕層に向けてハイレベルなサービスを提供する老人ホームを運営しています。

高級老人ホームが高額な理由

高級老人ホームは、一般の老人ホームと比較してどういったところに違いがあるのか詳しくみていきましょう。

立地環境が良い

高級老人ホームは都市部の利便性が良い場所に多い傾向です。関東でいうと東京23区や横浜市、関西では神戸市や西宮市などの閑静な高級住宅が立ち並ぶエリアにも多く立てられています。これらの地域はアクセスが良く、商業施設などもあり便利で生活しやすい立地環境です。

最近では都会の喧騒を離れたリゾート地などにも高級老人ホームの建設が増えているようです。山や海の近くなどの自然を感じられる場所も、別荘のような特別な雰囲気が味わえます。どのような場所で老後の生活を送りたいのかによって、さまざまな生活環境を選択することが可能です。

建物がきれいで共用設備が充実している

高級老人ホームは建物や共用設備が充実しています。外観も一見すると高級ホテルやマンションのようで老人ホームには見えません。

中に入ってみると、ホテルのラウンジのように広いスペースや吹き抜けがあるところ、豪華なソファーなど、家具や調度品もハイセンスな空間のところが多いです。

施設によっては、プール・トレーニングルーム・シアター・カラオケ・温泉などの共有スペースを充実させている老人ホームもあり、老後の余暇を楽しめる工夫がされている老人ホームもあります。

もちろん、ご高齢者が生活しやすいようにバリアフリー設計になっておりセキュリティーにもしっかり考えられています。

居室が広い

高級老人ホームは一人ひとりの居室も広いスペースが用意されていることが多いです。トイレや洗面台はもちろん、浴室やミニキッチンなどが用意されているところもあります。さらに、ウォークインクローゼットや広いバルコニーがあるところなど、老人ホームによりさまざまです。

ご夫婦や親子などで入居できる、2人部屋のゆったりした居室などもあり、施設というよりはマンションと同じ感覚で利用できます。

食事が豪華

豪華な食事が楽しめるのも高級老人ホームの特徴です。ご高齢者向けに栄養バランスをが考慮された食べやすいメニューが提供されるのはもちろん、複数のメニューから選択できたりお食事イベントが充実していたりバラエティーに富んだ食事が用意されてます。

食事内容だけでなく、高級レストランのような食事スペースで食器やテーブルセッテイングなどにもこだわり、毎日外食しているようなサービスが味わえます。

ご高齢者にとって老後の楽しみになる食事が、おいしく充実しているのは満足感を高める理由の一つになるでしょう。

イベント・アクティビティが豊富

日常的な老人ホームのレクリエーションといえば、歌・体操・ゲーム・工作などを行うことが多いでしょう。高級老人ホームでも、その方の心身の状況やご希望に合わせてさまざまなレクリエーションを行います。

高級老人ホームがほかの老人ホームと違うのは、イベントやアクティビティにもコストをかけて豊富なメニューが用意されていることです。

プロの歌手や音楽家などを招いてのコンサートや、外部講師による絵画・書道・フラワーアレンジメントなどのカルチャースクールを開いているところなど、本格的な娯楽が用意されています。トレーニングルーム・プール・シアター・カラオケルームなど趣味活動のための設備が充実している老人ホームもあります。

施設にもよりますが外出アクティビティも企画されるので、1人での外出に不安がある方でも外の空気を吸う機会が増え気分転換にもなるでしょう。

心身の健康のためには、趣味活動をイキイキと楽しめる環境は重要です。余暇活動が存分に楽しめる贅沢な環境は高級老人ホームならではと言えます。

スタッフの人員体制が手厚い

介護保険上の介護付有料老人ホームの人員配置基準は、常勤換算として要介護以上の入居者3名に対して介護・看護を行うスタッフが1名の3:1基準です。しかし、高級有料老人ホームは、その基準より人員を多めに配置して手厚いサービスを行っています。コンシェルジュや掃除専任のスタッフなど、介護職以外のスタッフも充実させているところも多いでしょう。

手厚い人員体制により介護スタッフが余裕を持って介護業務にあたれるように、ご入居者お一人おひとりにきめ細やかなサービスが提供できるようになっています。

医療サポートが整っている

高級老人ホームは、医師・看護師・理学療法士・作業療法士などの医療スタッフを充実させている施設があります。一般的な老人ホームでも、緊急時には医療機関とすぐに連携がとれる体制を敷いていますが、医療専門職を毎日常駐させるなどの手厚い人員体制はより安心して生活できる環境です。

高級老人ホームの費用相場

これだけ充実したサービスが提供される高級老人ホームですが、気になるのがその費用です。高級老人ホームの費用相場を確認しておきましょう。

入居一時金

ほとんどの高級老人ホームでは入居時の初期費用として入居一時金が必要です。高級老人ホームは入居一時金が「数千万円〜数億円」とかなり高額に設定されています。

入居一時金方式はあらかじめ家賃を先に支払い分割して家賃として充当するため、月額の利用料が抑えられる支払い方法です。

入居一時金が採用されている施設には、途中で退去した場合に入居一時金の一部が返還される「返還金制度」があります。入居一時金は入居すると同時に一定の費用が「初期償却」され、残りの金額は毎月償却していきます。入居期間が長くなると償却金額が多くなるため返還される金は少なくなっていく仕組みです。

初期償却の割合や償却期間は、施設により異なるため確認が必要です。

月額利用料

月額利用料とは毎月支払う費用のことで、家賃・管理費・食費・水道光熱費などが該当します。

高級老人ホームの月額利用料の費用相場は20〜50万円くらいです。入居一時金が少ないプランで入居した場合は、その分月額利用料が高くなるので、入居一時金の支払いプランによっても変動します。

また、日用品費用・イベント参加費・理美容代・医療費・有料のオプションのサービス費など別途利用したサービスに応じて費用が追加されます。

介護サービス費

要支援や要介護認定を受けている方が介護保険サービスを利用した場合には、介護保険自己負担分も別途支払わなければなりません。

入居している高級老人ホームが介護保険上の「介護付き有料老人ホーム」に該当する場合は、施設のスタッフから介護度に応じた介護サービスが提供されます。介護サービスにかかる費用は介護度により定額で決められています。

介護付き有料老人ホームの自己負担額は以下のとおりです。

要介護区分自己負担額
要支援15,460円
要支援29,330円
要介護116,140円
要介護218,120円
要介護320,220円
要介護422,140円
要介護536,217円
出典:厚生労働省「介護報酬の算定構造」

(1割負担の場合)

入居している施設が介護保険上の「住宅型有料老人ホーム」や「サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)」に該当する場合は外部の介護事業者から介護保険サービスを受けます。在宅で生活されている方と同じように、外部の訪問介護サービスを利用したりデイサービスに通ったりするため、利用したサービスに応じて介護サービス事業者に利用料を支払います。

1カ月の支給限度額は以下のとおりです。

要介護区分支給限度基準額自己負担額
要支援150,320円5,032円
要支援2105,310円10,531円
要介護1167,650円16,765円
要介護2197,050円19,705円
要介護3270,480円27,048円
要介護4309,380円30,938円
要介護5362,170円36,217円
参考:厚生労働省「サービスにかかる利用料」

 

(1割負担の場合)

住宅型有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅に住んでいる方は、上記の費用を限度として利用した分だけ介護サービス費用を支払います。

なお、上記はいずれも自己負担割合が1割負担の方の自己負担額です。所得が高い方で負担割合が2割負担や3割負担の方はさらに費用がかさみます。ご自身の負担割合は負担割合証で確認してください。

<高級老人ホームの入居条件

ここからは、高級老人ホームに入居する条件を確認してみましょう。

年齢は一般的に60~65歳以上

老人ホームへ入居できる年齢は60〜65歳以上に定められているのが一般的です。

介護サービスが利用できる第1号被保険者が65歳以上の年齢となるため、介護を受けるための施設は65歳以上で介護認定を受けている方が入居の対象になっています。ただし、40歳〜65歳で「特定疾病」を持ち要介護認定を受けている方も介護保険サービスが受けられるため、老人ホームへの入居が可能です。

また「高齢者住まい法」に基づくサービス付き高齢者向け住宅は、60歳以上が入居条件となっています。施設により入居条件が設定されているので確認が必要です。

要介護度の条件が定められていることもある

高級老人ホームは、要介護度や健康状態により入居の基準が設定されています。介護サービスが充実している施設もありますが、自立している方だけが対象で、介護の必要な方や認知症の方が入居できない施設もあります。常時の医療管理が必要な方も、お身体の状況によっては受け入れてもらえない場合があるでしょう。

入居を検討する時は、受け入れ状況についてしっかり確認することが大切です。当初は自立していたため入居できても、入居後に要介護状態になったり、医療管理が必要になったりすることは年齢からも十分に考えられることです。心身の状況に変化があり介護や医療のサービスが必要になった場合の受け入れについては必ず確認しておかなくてはなりません。

身元引受人や保証人が立てられる

老人ホームに入居する際には、身元引受人と保証人が必要です。

身元引受人は本人が認知機能の低下などにより判断が難しくなった時に、本人に代わる意思決定や各種手続きなどを行います。亡くなった時の身柄の引き受けや荷物の引き取り、費用の精算なども行います。

保証人の役割は主に債務の保証です。本人が入居にかかる費用の支払いができなくなったときに肩代わりしなくてはなりません。

施設によってはこれらの役割をはっきり分担せず、両方の役割を1人が担うケースもあります。家族がいる場合は家族に任されますが、年齢や資産などの要件を満たさなければ認められないこともあります。

親族に頼れない場合は身元保証会社を利用するのが一般的です。身元引受人や保証人が不要な施設もありますが、高級老人ホームのような高額な施設の場合は必ずと言っていいほど必要になるでしょう。

支払い能力がある

高級老人ホームの入居要件は、入居費用の支払い能力も必須です。高額な費用が必要なため、入居前には資産を確認されるケースもあります。

入居時に支払いができても、月額利用料を継続して支払えるかもポイントです。

自分に合ったサービス内容や予算の老人ホームを選ぶことが大切

今回の記事では、高級老人ホームについて解説しました。高齢化によりさまざまなニーズに応えるべく多種多様な介護サービスが登場しています。

資金に余裕がある方で自由で快適な暮らしを楽しみたい方は、老後を高級老人ホームで贅沢に過ごすのも一つです。

この記事を参考にご自身に合ったサービス内容や予算の老人ホームを選んでください。

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