介護用ブザーってどうやって使うの?オススメ商品や使い方を解説します!
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目次
介護用ブザーって何?ナースコールとの違いは?
「介護用ブザー」は、ボタンを押すことで要介護者が介護者に知らせることができる、家庭用の機器です。要介護者・介護者それぞれが1つ機器を持っていて、要介護者が押すと、介護者に通知が行くタイプが主流です。通知は大きな音が鳴ったり、明るく光ったりして知らせる仕組みです。ものによっては、通知の後、電話のように話して用件を伝えることができます。ちなみに、介護保険適用となるのはヘルパーやホームセキュリティの呼び出しをする「ナースコール」や、認知症介護の際の徘徊防止機器のことを指します。
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いわば「インターホン」のようなものである
ブザーは要介護者がボタンを押すことで介護者を呼ぶことができる、インターホン・玄関チャイムのような役割を果たします。在宅介護では、24時間側にいることはできず、多くの場合家事や育児、仕事をしながらの介護になります。そういった中で、「トイレへの付き添い介助をして欲しい」「起き上がりたいので力を貸してほしい」などの日常の用事の有無について、介護者が気にして聞きに行くのは労力がかかりますし、限界があります。また、ブザーを使うことで、「足が痛むので痛み止めを飲みたい」「胸が苦しいので救急車を呼んで欲しい」などの緊急性がある時に、同居する家族がいち早く高齢者の異変に気付くことができます。大きな声を出すのが難しい要介護者にとって、手元にあると非常に安心できるでしょう。
介護用ブザーでなく、呼び鈴を使うケースがありますが、音が届かず介護者に気づいてもらえないことがあるようです。気づいて欲しくて鳴らしているのに気づいてもらえないという経験は、要介護者にとって非常に怖い思いとして記憶されてしまいます。こうした不安がなく、確実に介護者に気づいてもらえる機器は頼もしいですよね。
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ブザーはどんな場面で役立つの?
ブザーは、上記のようにインターホンのように使用できるため、家族を呼びたい場面で役に立ちます。高齢になると、思わぬ場所で怪我をしたり、体調が急激に悪くなったりすることがあります。そういった際に、周りの人に知らせることができます。特に体調の急変であれば、初期対応に1分1秒を争うことがあるので、早期発見が大変重要です。稀ではありますが、同じ家に住んでいても生活パターンが異なる場合や、普段の自立度が高い高齢者の場合、部屋で倒れてから長時間発見されないケースや孤独死するケースがあります。そういった意味でも、非常時を知らせるブザーは、緊急時に特に役立ちます。毎日使用を想定するケース、普段はあまり使わず緊急時のみの使用を想定するケース、どちらの場合であっても、家にあったら嬉しい機器と言えます。
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介護用ブザーの設置方法、使い方は?
介護用ブザーの設置にあたって、特別手間がかかる商品は、あまりありません。工事などなく手軽に使用できることを売りにしている商品が多く見受けられます。ベーシックなブザーは、電池を入れるか充電をして、発信機は要介護者の手元や手の届きやすい場所に設置します。大抵の場合、手元にあることが重要なので、取り付けなどはしません。対して受信機は、介護者が家の中で通知に気がつきやすい場所、目につきやすく、音が届きやすい場所に置きます。ダイニングであることが多いようです。設置方法は、マグネットや接着テープで張り付けるタイプなどがあります。
取り付けに際して、用途によって発信機の設置場所を検討しましょう。普段から頻繁に日常の介助が必要な際に家族を呼びたい場合には要介護者の居室に設置します。例えば、入浴中のリスクに備えたい時には、浴室に設置します。浴室に設置する場合は、防水・防滴加工のブザーを選ぶと良いでしょう。
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介護用ブザーはどこで購入できるのか
「介護用ブザー」は一般的に、インターネットやホームセンター、電化製品売り場等で市販されているものを使用するケースが多いです。介護用に限らず、一般的なブザーで代替が可能なため、家庭環境や使用用途にあったものを検討するとよいでしょう。介護用のものは、福祉用具店やインターネットで購入が可能です。特に介護給付に係るものは、介護支援専門員や福祉用具専門相談員に在宅介護の様子を話し、相談に乗ってもらうとよいでしょう。何度も買いなおすのは費用負担があり、手間がかかるため、いくつかのタイプと比較検討しての購入をおすすめします。
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工事の必要は?介護保険の適用は?
介護用ブザーは、工事や取り付けの必要がないものが多いです。壁やドアに取り付ける場合、家庭にあるドライバー等で簡単に取り付けが可能です。
介護保険で適応できるものとしては、「徘徊感知機器」があります。徘徊感知機器は、認知症を患った高齢者を在宅介護する場合に使用できるもので、ベッド横に敷くマットタイプで、要介護者の離床を知らせるものや、ドアに取り付けてドアが開閉した際に知らせるタイプなどがあります。介護保険の適用については、市町村によって異なるため、介護支援専門員や地域包括支援センターの職員に相談し、用途に合った効果的なブザーを利用しましょう。
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介護用ブザーのメリット・デメリット
メリット:ブザーのメリットは、呼びたい時に家族を呼ぶことができること、呼ばれない時には他のことに集中することができることです。ブザーがないと、要介護者が家族に知らせる十分な術を持たないため、「何か困っていることはないか、何か異変が起きてはいないか」と、四六時中気にする必要があります。その点、「ブザーがあるから、何かあればブザーを使って知らせがもらえる」という安心感に繋がります。在宅介護は家族に負荷がかかる分、家族が自分の時間を大切にできるよう導入を検討しましょう。
デメリット:対して導入した際のデメリットは、要介護者がブザーを故意に頻回に押す状況であれば非常に負担が大きいことです。特に認知症を患っている場合は、トイレに行ったことや食事をしたことを忘れてしまうため、ブザーがよく鳴ることが予想されます。ブザーがあることで、逆に家族が振り回され、ストレスを抱えてしまうことが懸念点です。施設介護ではナースコールがほぼ必ず導入されていますが、常にどこかで鳴っている状況です。認知症に限らず、1人でいる不安感や不定愁訴などを訴えることが多いため、非常に負担が大きいです。また、ナースコールが鳴って相手からの応答がない場合は緊急事態であることが予測されるため、必ず最優先で居室に向かうこととなります。
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在宅介護・家族介護ではブザーの活用を
ここまでメリット・デメリットを解説してきましたが、在宅介護で導入する場合には、要介護者の状態に合わせて検討が必要です。担当の介護支援専門員や地域包括支援センターの職員に相談するとよいでしょう。こういった介護用品の使用を検討し、実際に導入したケースを多々知っているため、有益な助言をもらえるでしょう。導入にあたっては、要介護者と家族両者の同意が必要です。どちらかが賛成していない場合は安易に導入せず、よく話し合って懸念点を解消した上での導入を目指しましょう。
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用途・目的に合わせたブザー選びを
ブザーには、様々な種類のものがあります。発信や受信をスマホで行えるものは、特殊な機器を手元に置く必要がないため重宝します。また、ワイヤレスのものだと携帯しやすく、プラグに躓いて転倒する恐れがなく安全です。
ネットでの情報収集に加え、専門職からおすすめの商品を聞くとよいでしょう。
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