介護食の種類や選び方の工夫を解説。おすすめ食事グッズも紹介

#介護の知識#介護便利グッズ・アイテム

「食事の飲み込みが悪くなってきた…」

「最近よくむせる…」

このようなお悩みをお持ちではないでしょうか?

高齢になり噛む力や飲み込む力が衰えてくると、お食事選びに悩みが出てきます。

今回の記事では、介護食の種類や選び方について解説します。

ネットで購入できる、おすすめグッズもご紹介しますのでぜひ参考にしてください。

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介護食とは?治療食との違いは?

介護食とは、加齢により「噛む力」や「飲み込む力」が衰えてきた方が、食べやすいように調理された食事を言います。大きさや硬さ、口の中でのまとまりやすさなど食材選びや調理方法が工夫されています。

一方、治療食とは病気の治療や回復のために栄養バランスを考慮した食事です。例えば、カロリー制限食・塩分制限食・タンパク制限食・カリウム制限食などその方の疾患に合わせて多岐に渡ります。

また、エネルギーや栄養成分の制限が必要ない方の場合は、介護食のような柔らかい食事やお粥なども治療食に該当します。

介護食と治療食は同じ部分もありますが、介護食は食べる力が衰えてきた方のための食事であり、治療食は病気の治療や悪化を防ぐための食事である点が違いです。

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介護食の区分と選び方

介護食はその方の状態により、さまざまな形態があります。その方にどれくらい食べる力が残っているのかを見極めて、最適な形状の食事形態を選択することが大切です。

ここからは、介護食の選び方を確認していきましょう。

噛む力・飲み込む力に合わせて食事形態を選ぶ

介護食は、通常の食事をその人の食べる力に合わせて食べやすいように食事形態を変えたものです。介護施設や病院などで提供される食事形態には以下のようなものがあります。

食事形態特徴
軟菜食見た目は通常食と変わらないが、舌や歯茎でつぶせるくらいの固さに柔らかく煮込んだ食事。
きざみ食食材を細かくきざんだ食事。
きざむ大きさにより「粗きざみ」「極きざみ」など段階を分けている場合もある。
食材は同じなので見た目や食感は残っているが、細かく刻んでいることで口の中でまとまりにくいため、とろみを付けるなどの工夫が必要。
ミキサー食ミキサーにかけてポタージュ状にした食事。
水分を加えミキサーにかけるため、食べにくい場合はとろみを加える。
ソフト食食材をミキサーでペースト状にしてから固め直した食事。
普通食に近い見た目に再現するように工夫されている。
舌や歯茎でつぶせる程度の硬さで、舌触りもツルツルしているので飲み込みやすい。
流動食食材を液状にしたもの。
お粥の上澄み液である重湯やスープ、果汁など。
噛まずに飲み込める。
通常の食事だけでは必要な栄養素が摂れない場合は、濃厚流動を摂取して栄養を補う。
口からの摂取が困難な場合は、経鼻栄養・胃ろう・腸ろうなどの手段で提供される。

ユニバーサルデザインフードによる4つの区分

ユニバーサルデザインフードとは、あらゆる人の普段の食事から介護食まで、食べやすさに配慮した食品のことです。日本介護食品協議会の規格基準をクリアした商品のパッケージには「ユニバーサルデザインフード(UDF)」マークが表示されています。

かむ力や飲み込む力に応じて以下の4つに区分されているので、食事を選ぶときに参考にして選ぶことが可能です。

区分1
容易にかめる
区分2
歯ぐきでつぶせる
区分3
舌でつぶせる
区分4
かまなくてよい
噛む力の目安かたいものや大きいものはやや食べづらいかたいものや大きいものは食べづらい細かくてやわらかければ食べられる固形物は小さくても食べづらい
飲み込む力の目安普通に飲み込めるものによっては飲み込みづらいことがある水やお茶が飲み込みづらいことがある水やお茶が飲み込みづらい
参考:日本介護食品協議会 ユニバーサルデザインフードとは

スマイルケア食によるフローチャート

スマイルケア食とは、農林水産省が新たに整備した介護食品の新しい枠組みです。

介護食品の範囲を分かりやすいように分類して整理し、共通して利用できる早見表が作成されています。このチャート式の早見表に、食べる機能に合わせてイエス・ノーで答えていくと適切な介護食が選べます。

これまでは、さまざまな介護食品の中からどれを選べばよいのかが比較しにくいものでした。スマイルケア食には、健康維持上栄養補給が必要な人向けの食品は「青」、噛むことが難しい人向けの食品には「黄」、飲み込むことが難しい人向けの食品には「赤」と色分けされたマークが表示されています。

また、スマイルケア食はおいしさや食べる楽しみ、見た目にも配慮されているので抵抗なく利用できるでしょう。

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介護食づくりの手順・コツ

介護食を作るときの手順やコツを確認しておきましょう。

食材選びを工夫する

食材選びには工夫が必要です。豆腐やヨーグルト、茶碗蒸しなどそのままでも食べやすいものはどんどん取り入れると良いでしょう。

そのままでは食べにくいものは、硬いもの・ポロポロとまとまりのないもの・弾力のあるもの・水分が少ないものなどがあります。飲み込みにくく、誤嚥や窒息の可能性があるものは注意が必要です。

調理方法を工夫する

食べやすい状態にするための調理器具には以下のようなものがあります。

  • ミキサー
  • フードプロセッサー
  • マッシャー
  • おろし器
  • すりばち
  • 圧力鍋
  • キッチンバサミ
  • ゴムベラ

食材を食べやすい状態にするための調理器具は介護者の負担も軽減します。その方の食事内容に応じて、そろえるとよいでしょう。

また、水分で誤嚥しやすい方は、とろみ剤でとろみをつけたり、ゼラチンや寒天でゼリー状にしたりして飲み込みやすくする工夫も必要です。

栄養バランスを考慮する

飲み込みやすさや噛みやすさなどの食べやすさも大切ですが、栄養バランスも大切です。食べやすいものばかり食べていては栄養が偏ってしまうため注意しなくてはなりません。

高齢者の食事で気をつけたいのがエネルギー源となるたんぱく質の摂取です。たんぱく質が不足すると、筋肉の低下を招いてしまいます。

ほかにも、たんぱく質、カルシウム、ビタミン、ミネラル、鉄分などもしっかり補うことが大切です。主食・主菜・副菜などバランスのよい献立を考えましょう。

おいしそうな見た目を意識する

食事は食べやすさや味も大切ですが、見た目も重要です。見た目が悪ければ食欲が減退して食事量が減ってしまい、栄養不良になってしまうリスクがあります。

もとの形状を保ったまま食べやすくする、食事が引き立つ食器や食卓にするなど、出来る限りの工夫をこらすことが大切です。

とくに、ミキサー食などは、もとの食材か分からないくらい見た目が変わります。何でもかんでも一緒にミキサーにかけてしまうと色も悪く、味も分からなくなってしまいます。食材ごとに分けてミキサーにかけ、食事の前にはしっかり説明をしてお出ししましょう。

味付けの工夫をする

高齢の方は、味覚が衰え濃い味付けを好む方も多くなるため普段から塩分摂取が多くなってしまいます。高血圧の方も多いので塩分摂取量には注意しなくてはなりません。できるだけ薄味で調理するようにしましょう。

ただし、薄味にしすぎると満足感が低下してしまう可能性があります。かつおぶしや昆布などの旨味をいかすと良いでしょう。とくに、ミキサー食の場合、水分が少ない食材はミキサーをかける前に水分を足すことがあります。水で薄めてしまうと味が薄くなりおいしくなくなってしまいます。だし汁などを使用し美味しく食べられるように工夫することが大切です。

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高齢者の食事にオススメの商品3選

ここからは、インターネットでも購入できる高齢者の食事にオススメの商品3選をご紹介します。

お食事は毎日のことなので、介護者の負担を軽減できるように便利なものはどんどん活用することをおすすめします。

介護食品 キユーピー やさしい献立 

介護食は毎回作るのは大変なので、レトルトで購入できるものも取り入れましょう。

キューピーのやさしい献立シリーズは、湯煎するか電子レンジで温めるだけで簡単に美味しい介護食が提供できます。ユニバーサルデザインを取り入れており、パウチには区分が表示されています。

メニューも和食から洋食までバリエーション豊かで、選ぶのが楽しくなりそうです。

パナソニック フードプロセッサーMK-K82-W

パナソニックのフードプロセッサーは1台7役で「きざむ」「する」「混ぜる」「おろす」「粗おろし」「スライス」「千切り」に対応しています。

フードプロセッサーを利用すると、食材の下ごしらえに便利です。全パーツ食洗機対応なので、使用後のお手入れも簡単。手間がかかる食材を食べやすい大きさにする工程が楽に行なえます。

アビリティーズ・ケアネット すくいやすい皿 

介護食のように、細かい形状や柔らかい形状になった食事は通常の食器では食べにくい場合があります。食べにくいからといってすぐに介助してしまうのではなく、スプーンやお皿の工夫をして自立支援を促すのも大切です。

アビリティーズ・ケアネットのすくいやすい皿は、片側が傾斜していて内側が反った形状です。そのため、スプーンで食器の端に食べ物を寄せてすくいやすいようになっています。

底にすべり止めのゴムが付いているので、片手でお食事する方でも器が固定された状態で食事ができます。メラミン樹脂製なので落としても割れにくく食洗機使用も可能。できる限りご自身の力で食べられるようサポートできます。

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適切な介護食選びで健康を支えよう

今回の記事では、高齢者の介護食について解説しました。介護食と言っても、その方によって食べやすい形態はさまざまなので、その方に適した食事を検討して提供することが大切です。

とはいえ、ミキサー食もきざみ食も、介護者が作るのには手間のかかるもの。市販の商品も取り入れながらいつまでもお食事を楽しめるよう工夫してみてください。

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