介護用歩行器の正しい選び方とは?介護用歩行器の種類と特徴について解説
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高齢者の介護で使用する歩行器とは?
介護用歩行器とは、高齢者の歩行をサポートする福祉用具です。
主に、加齢によって足腰の衰えが目立っていたり、歩行が不安定な高齢者の方が使用します。歩行器と似た介護用品に老人車(以下、シルバーカー)がありますが、使用用途や目的にいくつかの違いがあるため、混在しないよう注意が必要です。
ここからは、歩行器とシルバーカー、それぞれの目的や違いについてご紹介します。
歩行器とは
歩行器は、歩行が不安定な高齢者の歩行を安定させたり、支えたりするために用いる福祉用具の1つです。数本の足で身体を囲むような作りになっているため、高齢者の体重をしっかり支えます。
使用目的 | 自立歩行が困難で転倒のリスクが高い方が、つかまったり体重をかけたりしながら歩行をするために用いる |
歩行器が必要な人 | ・腰や膝、股関節に痛みがある方 ・足腰の筋力が低下し、歩行が不安定な方 ・バランス感覚が低下し、転倒の恐れがある方 |
レンタル方法 | ・介護保険適用の場合、1~3割の自己負担でレンタルが可能 ・歩行器のレンタルには、「要支援1・2」または「要介護1~5」の介護認定と、介護支援専門員(ケアマネジャー)が作成したケアプランが必要 |
シルバーカーとは
シルバーカーとは、自立した歩行ができる高齢者が、荷物の運搬や休憩のために用いる介護用品の1つです。歩行器とは異なり、歩行が安定している方が使用することが主な特徴です。
使用目的 | 自立歩行が可能な方が、外出時に荷物を運んだり、疲れた時に休憩をしたりするために用いる |
シルバーカーが必要な人 | ・自立歩行はできるものの、疲れやすい方 ・長時間歩くと、足腰が痛みやすい方 ・歩行時、少しのふらつきやつまづきが見られる方 |
購入方法(レンタル不可) | ・シルバーカーは歩行器とは異なり、介護保険が適用されない ・利用する場合は、全額実費で購入する必要がある |
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歩行器の種類とそれぞれの使用方法
歩行器にはさまざまな種類があり、種類ごとに特徴や使用方法が異なります。
ここからは、5種類の歩行器の特徴と使用方法についてご紹介します。
固定型歩行器
固定型歩行器は、持ち上げて前に出しながら進むタイプの歩行器です。
四脚のフレームはスチールやアルミでできているため、安定性が高いうえ、高齢者でも簡単に持ち上げられるほど、軽量です。しかし、前に進むには歩行器を持ち上げる必要があるため、上肢の筋力が低下している方や、上肢に麻痺がある方には適していません。
交互型歩行器
交互型歩行器は、固定型歩行器に似た形状をしています。左右のフレームを交互に動かしながら進むタイプの歩行器です。
右足を出す時には右側のフレームを、左足を出す時には左側のフレームを、交互に動かしながら進みます。しかし、全身を左右に動かしながら進むため、バランス感覚が低下している方には適していません。
四脚二輪付き歩行器
四脚二輪付き歩行器は、固定型歩行器の前方二脚に、車輪(キャスター)が付いているタイプの歩行器です。後ろの二脚を持ち上げ、歩行器を前方に傾けながら進みます。
固定型歩行器のように、歩行器全体を持ち上げる必要がないため、上肢の筋力が低下している方でも使用することが可能です。しかし、車輪が滑って前に転倒する恐れがあるため、前傾姿勢になりやすい方や、転倒のリスクが高い方には適していません。
四輪付き歩行器
四輪付き歩行器は、四脚全てに車輪(キャスター)が付いているタイプの歩行器です。
U字型の肘置きやハンドル、ブレーキが付属しているものもあり、安全性に優れています。しかし、両手を使わないとうまく前に進まないため、片麻痺により、片側にしか体重をかけられない方には適していません。
サイドウォーカー
サイドウォーカーは、片手用の歩行器です。
杖よりも安全性が高く、ベッドや椅子からの立ち上がりにも使用できます。片麻痺により、片手しか使えない方に最適です。しかし、片側のみでバランスを保つ必要があるため、バランス感覚が低下している方や、歩行が不安定な方には適していません。
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使用者に合った歩行器の選び方
使用者に合った歩行器を選ぶ際、どのような点をチェックするべきなのでしょうか。
ここからは、使用者に合った歩行器を選ぶ際のチェックポイントを3つご紹介します。
使用者の身体機能や健康状態
まずは、歩行器を使用する方、ご本人の身長や体型、腰の曲がり具合などをしっかり確認します。
ご本人の身長や体型、腰の曲がり具合に合った歩行器を選ぶことはもちろん、体型が変化した時のことを想定して、高さ調節機能がついているものを選ぶことが重要です。
どこで使用するのか
歩行器は「どこで使用するのか」、場所に合わせて選ぶことも大切です。
例えば、病院や介護施設など、ある程度の広さが確保されている場所で使用するのか、居室や廊下のスペースが限られている自宅で使用するのか。使用する場所の広さや床材に合った、形状やサイズの歩行器を選ぶようにしましょう。
歩行器の安定性
歩行器は、自立歩行が困難な方を支える福祉用具です。そのため、体重をかけても滑ったり、バランスを崩したりしない、安定性が高いものを選ぶことが大切です。
また、歩行器を使用した際に、正しい姿勢を維持できるかどうかも重要なチェックポイントです。
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ネット購入できるオススメの歩行器5選
歩行器は介護保険を適用し、1~3割の自己負担でレンタルすることが可能です。
しかし、介護保険適用で歩行器をレンタルするには、要介護認定を受け、ケアマネジャーにケアプランの作成を依頼する必要があるため、時間がかかってしまいます。
今すぐに歩行器を使いたいという方には、ネット購入がオススメです。
ここからは、Amazonで購入できるオススメの歩行器を5つご紹介します。歩行器の購入を検討されている方は、是非参考にしてみてください。
軽量アルミ折りたたみ式歩行器
サビにくい軽量アルミ素材と、手が滑りにくいEVA樹脂製のハンドルを採用した、折りたたみ式の軽量歩行器です。重量2.6kg、最大耐荷重250kgです。二段グリップ設計のため、椅子やトイレから立ち上がる際の手すりとしても使用できます。
また、固定型歩行器としても、交互型歩行器としても使用できるため、使用者が歩行しやすい方法で使えます。
【ナイスウェイ】リハビリ歩行器 ウォーキングエイド 折畳軽量キャスター付き
前方二脚に、車輪(キャスター)が付いている四脚二輪付き歩行器です。後ろの二脚を少し持ち上げるだけで移動できるため、上肢の筋力が低下している方でも、簡単に使用することができます。
この歩行器がオススメの最大の理由は、ワンタッチスイッチ機能により、展開・折りたたみが軽い力でスムーズに行える点です。また、コンパクトに畳め自立でき、収納場所にも困らない歩行器です。
【QWASKJ】介護 歩行器 座面・キャスター・グリップ付
いつでも座れる座面が付属している、四輪付き歩行器です。
歩行中やリハビリ中に疲れた時、いつでも座って休憩することができます。ボタンを押すだけで、10段階の高さ調節が可能です。また、鉄管製で耐荷重100kgのため、安心して体重をかけられます。
介護 折りたたみ式歩行器 ブレーキ・座面・キャスター・グリップ付
歩行が不安定で、転倒のリスクが非常に高い方に最適の四輪付き歩行器です。
股部分をサポートするクッションが付属しているため、バランスを崩しても転倒することがありません。また、点滴や尿バルーンをかけられるバーも付属しているため、入院中のリハビリに最適です。
【Yipyon】四輪歩行補助具 ブレーキ・座面付き 耐荷重100kg
腰痛や脊柱側弯症、円背などの疾病がある方に適した歩行器です。
両腕のサポートパッドにより、高齢者のよりよい姿勢やバランスを保つことが特徴です。また、360°回転可能の車輪とフットブレーキが付属しているため、楽な操縦性と安全性に優れています。
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使用者の健康状態や姿勢に合わせて選ぶことが大切
歩行器は、さまざまな種類や種類ごとの特徴がありますが、その中から、使用者の身体機能や健康状態に合ったものを選ぶことが重要です。
数ある店舗やネットショップ、カタログを比較したり、迷った時はケアマネジャーや福祉用具専門相談員に相談したりすることをオススメします。
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