介護福祉士試験の合格を目指す方必見!受験資格や試験内容をチェック!

#介護の資格

介護業界にはさまざまな資格が存在します。

その中でも介護福祉士は、働きながら資格取得ができる国家資格のため、キャリアアップのために取得を目指す方も多くいます。

しかし、国家資格といえば受験するのにはハードルが高いのではないかと気になるところです。

そこで今回の記事では、介護福祉士試験の試験内容や合格率などを解説します。

介護福祉士資格は転職や就職時にはとても有利。この記事を参考にぜひ資格取得にチャレンジしてみてください。

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介護福祉士国家試験の平均合格率は?

介護福祉士国家資格の合格率はその年ごとに変動しますが、過去5年前後の合格率は70%程度です。他の国家資格と比べれば合格率が高い資格であり、比較的取得しやすい資格といえます。

筆記試験の合格点は総得点125点中60%程度の75点が目安です。合格基準点はその年の問題の難易度も考慮して決められます。

さらに、試験科目の11科目群すべての解答において得点がなければなりません。全体で60%正答できても、どれか1つでも0点の科目があれば不合格になってしまうということです。

難易度はそれほど高くないとは言え、各科目を網羅できるように計画的な学習が必要です。

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【最新】 2023年の介護福祉士国家資格の合格率

2023年の第35回介護福祉士試験解答速報では 79,151人の方が受験し、合格者数は66,711 人、合格率は84.3%であったと発表されました。過去5年の合格率は70%程度であり合格率は上昇傾向です。

出典:社会福祉振興・試験センター「第35回介護福祉士国家試験の合格発表について

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介護福祉士国家資格の受験資格

介護福祉士国家資格を取得するには、いくつかの学習ルートがあります。

  • 養成施設ルート
  • 実務経験ルート(3年以上介護等の業務に従事+実務者研修)
  • 福祉系高校
  • EPAルート(インドネシア・フィリピン・ベトナム国籍の方)

詳しくみていきましょう。

養成施設ルート

養成施設ルートとは、高等学校等を卒業した後に福祉系大学や専門学校に進学するルートです。高等学校を卒業した人は2年間、福祉系の大学や社会福祉士、保育士の養成施設等を卒業した人は1年間学習し、介護福祉士試験を受験します。

以前は、養成施設を卒業できればそのまま介護福祉士の資格を与えられましたが、2017年4月1日からは養成施設を卒業した後に介護福祉士国家試験を受けることが必要になりました。

実務経験ルート(3年以上介護等の業務に従事+実務者研修)

実務経験ルートは介護現場での実務経験を積んだ後に介護福祉士国家試験を受験するルートです。実務経験は、高齢者施設や障害者施設などの対象施設で3年以上の勤務が必要です。

また、介護福祉士国家試験を取得するためには、実務者研修を修了しなければなりません。実務者研修は全国各地のスクールで開催されており、通学だけではなく通信講座での取得も可能なため働きながら資格取得が目指せます。一度、社会人を経験した方などにはおすすめのルートです。

福祉系高校ルート

福祉系高校ルートは、福祉系のコースがある高等学校等を卒業することで介護福祉士資格の取得を目指します。

2009年以前に入学した人は、高校卒業後に筆記試験と実技試験を受ける必要がありました。しかし、2009年以降に入学した人は、高等学校等を卒業した後に筆記試験に合格すれば資格取得が可能で、実務試験は免除されています。

EPAルート(インドネシア・フィリピン・ベトナム国籍の方)

EPAとは「経済連携協定」とも呼ばれる、特定の国や地域同士での貿易や投資を促進するための条約です。

制度を利用して来日したインドネシア人・フィリピン人・ベトナム人の方が日本の介護施設で研修を行いながら介護福祉士の資格取得を目指すのがEPAルートです。

EPA介護福祉士候補者が介護福祉士資格を取得する方法はそれぞれの国により異なります。自国での候補者要件をクリアした後に、日本語能力試験の取得や、受け入れ施設で実務経験を積まなければなりません。

EPAルートで介護福祉士試験を受ける方は特例が受けられます。筆記試験時間が1.5倍に延長され、ふりがなが付いた問題で受験することが可能です。

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介護福祉士国家資格の試験内容

介護福祉士国家資格試験の内容は筆記試験と実技試験があります。

筆記試験は125問のマークシート方式で、出題される試験内容は以下の通りです。

  1. 人間の尊厳と自立
  2. 人間関係とコミュニケーション
  3. 社会の理解
  4. 介護の基本
  5. コミュニケーション技術
  6. 生活支援技術
  7. 介護過程
  8. こころとからだのしくみ
  9. 発達と老化の理解
  10. 認知症の理解
  11. 障害の理解
  12. 医療的ケア
  13. 総合問題

試験内容は広範囲にわたります。前述した通り、1科目でも0点だった場合は不合格となってしまうため幅広く勉強しなければなりません。

実技試験の試験内容は「介護等に関する専門的技能」とされています。介護現場のシチュエーションが提示されるので、ご利用者の心身状況や環境に合わせて適切な介護が制限時間内で出来るかどうかがチェックされます。

実技試験は福祉系高校ルートの一部と、EPAルートの一部の受験者が対象です。「実務経験ルート」や「養成施設ルート」により、実技試験が免除されている方のほうが多くいます。

出典:社会福祉振興・試験センター「介護福祉士国家試験 試験概要

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介護福祉士と他の福祉系国家資格との合格率の違い

福祉系の資格には介護福祉士の他に「社会福祉士」や「精神保健福祉士」があり「三福祉士」と呼ばれています。それぞれの合格率を比較してみましょう。

社会福祉士国家試験の合格率

社会福祉士は、高齢者や障害を持つ方への相談・助言・指導を行う仕事です。介護福祉士のような直接の身体介護ではなく、相談援助業務が主な役割です。

2023年2月に実施された社会福祉士国家試験の合格率は44.2%でした。過去5年間の平均合格率は32.8%です。

前述した通り、介護福祉士国家試験の合格率は84.3%、過去5年の合格率は70%程度です。社会福祉士の合格率とは半分以上の差があることから、社会福祉士は介護福祉士よりかなり難易度が高い資格であると言えます。

また、社会福祉士国家試験の資格取得ルートは複数ありますが、いずれも福祉系大学や養成施設の専門課程を修了しなければなりません。ルートにより相談援助実務経験を積む必要もあり、受験資格を得ること自体も介護福祉士よりも難易度が高くなっています。

介護福祉士の資格を持っている方には、関連する他の福祉資格も目指す方が多くいます。介護福祉士に登録されている方は社会福祉士の相談援助実習時間が短縮されるので、先に介護福祉士の取得を目指すのも一つです。

出典:社会福祉振興・試験センター「第35回社会福祉士国家試験の合格発表について

精神保健福祉士国家試験の合格率

精神保健福祉士は、精神に障害がある方のサポートを行う仕事です。社会福祉士の仕事と似ていますが、精神保健福祉士は精神障害者に特化した援助を行います。

精神保健福祉士国家試験も2023年2月に実施されました。合格率は71.1%、過去5年間の平均合格率は65.1%でした。

精神保健福祉士国家試験を受験したい場合は、社会福祉士と同様に福祉系大学や養成施設の専門課程を修了しなければ受験資格が得られません。

そのため、介護福祉士と比べると受験資格を得る難易度が高いと言えます。また、合格率は比較的高い資格ですが、養成施設でしっかり学んだ上での合格率だと考えると、介護福祉士より取得が難しい資格であるとも考えられます。

出典:社会福祉振興・試験センター「第25回精神保健福祉士国家試験の合格発表について

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自分に合った学習方法で一発合格を目指そう

今回の記事では、介護福祉士の合格率・受験資格・試験内容について解説しました。

介護福祉士の資格を取得するのには様々なルートがあり、働きながら資格取得を目指せます。

超高齢化社会で、ますます需要が高まっている資格です。キャリアアップを目指す方はぜひ挑戦してください。

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