介護現場でよく使う介護用語・専門用語とは?介護現場で使う介護用語集を紹介
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目次
介護現場で使う介護用語とは?
介護現場で介護職が使用する介護用語は、いくつかの種類に分類できます。
介護現場で使われる介護用語をジャンル別に5つご紹介します。
また、当メディアでは、介護の現場でよく使われている基礎知識や専門用語をまとめた「介護の用語集」を公開しています!五十音順に分けて用語を解説しているので、是非ご活用ください!
介護施設・介護サービスを指す介護用語
介護施設・介護サービスを指す介護用語には、以下のようなものがあります。
特養(特別養護老人ホーム)・ユニット(ユニット型特別養護老人ホーム)・老健(介護老人保健施設)・デイサービス(通所介護)・デイケア(通所リハビリテーション)・サ高住(サービス付き高齢者向け住宅) |
介護現場の専門職を指す介護用語
介護現場の専門職・スタッフを指す介護用語には、以下のようなものがあります。
介護福祉士・ケアマネ(介護支援専門員)・生活相談員・PT(理学療法士)・OT(作業療法士)・ST(言語聴覚士)・PSW(精神保健福祉士) |
介護保険のサービス利用に関する介護用語
介護保険のサービス利用に関する介護用語には、以下のようなものがあります。
ケアプラン(介護サービス計画書)・アセスメント・モニタリング |
利用者の健康状態を表す介護用語
利用者の健康状態を表す介護用語には、以下のようなものがあります。
ADL(日常生活動作)・QOL(生活・人生の質)・患側/健側・座位/立位/側臥位/仰臥位/腹臥位/半座位(ファーラー位)・ターミナルケア咀嚼(噛む)・嚥下(飲み込む)・誤嚥 |
医療用語と混在する介護用語
医療用語と混在する介護用語には、以下のようなものがあります。
喀痰吸引・経管栄養・褥瘡(床ずれ)・摘便・尿バルーン |
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介護施設・介護職員を指す介護用語
介護施設・介護サービスの種類は豊富にあり、利用者の介護度やニーズに応じて柔軟に提供される仕組みです。
また、介護サービスを提供する職員にも、様々な役割があります。
ここでは、介護施設や介護サービス、介護職員を指す介護用語を10個ご紹介します。
【介護施設】特養
特養とは、「特別養護老人ホーム」の略称です。
要介護3以上の利用者が対象で、終身まで利用することができます。
終身利用できることから、入所までの待機期間が長いことがデメリットです。
【介護施設】ユニット
ユニットとは、「ユニット型特別養護老人ホーム」の略称です。
ユニット型特養では、10人を1ユニットとし、少人数での個別ケアを提供しています。
居室も全個室のため、利用者一人ひとりのプライバシーが確保されています。
【介護施設】老健
老健とは、「介護老人保健施設」の略称です。
病院での長期入院により、介護が必要になった高齢者の自宅復帰を支援します。
専門職によるリハビリを受けることができ、医療体制も充実しています。
【介護施設】デイサービス/デイケア
デイサービスは「通所介護」、デイケアは「通所リハビリテーション」の略称です。
デイサービスは食事・入浴・排泄など、必要な介護サービスを昼間に日帰りで提供します。
また、デイケアでは介護サービスに加え、専門職によるリハビリや機能訓練を提供します。
【介護施設】サ高住
サ高住とは、「サービス付き高齢者向け住宅」の略称です。
バリアフリー対応の賃貸住宅で、常駐の生活相談員による安否確認サービスと生活相談サービスを受けながら自立した生活が送れます。
【介護職員】介護福祉士
介護福祉士とは、介護の専門知識を有する介護職員です。
介護資格で唯一の国家資格を保持しており、専門性の高い介護サービスを提供しています。
【介護職員】ケアマネジャー
ケアマネジャーとは、「介護支援専門員」の略称です。
介護サービスを利用する方に必要なケアプラン(介護サービス計画書)を作成します。
また、介護サービスの利用開始後も、作成したケアプラン通りに介護サービスが提供されているか、適宜モニタリングを行います。
【介護職員】生活相談員
生活相談員とは、介護施設の窓口担当として利用者やご家族の相談業務を担う専門職です。
他にも、関係各所との連絡調整や事務作業など、生活相談員の業務内容は様々です。
【介護職員】PT/OT/ST
PTは「理学療法士」、OTは「作業療法士」、STは「言語聴覚士」の略称です。
PTはマッサージによるリハビリ、OTは創作活動によるリハビリ、STは嚥下機能や発語のリハビリをそれぞれ行います。
【介護職員】PSW
PSWとは、「精神保健福祉士」の略称です。
精神保健福祉士は、心の病を抱えた方の日常生活や社会復帰を支援します。
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利用者の健康状態を表す介護用語
介護現場では、利用者の健康状態を観察し、介護記録を記入します。
ここでは、介護記録に用いられる、利用者の健康状態を表す介護用語を7個ご紹介します。
ADL
ADLは「日常生活動作」を意味し、食事・入浴・排泄・更衣などの日常生活に必要な基本的動作を表します。
ADLの状態により、介護度や必要な介護サービスが決定します。
QOL
QOLは「生活・人生の質」を意味し、利用者の健康状態や精神状態、社会生活への参加状況などを含めた生活状況を表します。
患側/健側
脳卒中や脳梗塞などの脳血管障害が原因で、片麻痺がある方の身体状態を指します。
- 患側:麻痺があり、不自由な側
- 健側:麻痺がなく、自由に動かせる側
片麻痺の方の介助では、不安定な患側に立って介助・見守りを行うのが基本です。
座位/立位/側臥位/仰臥位/腹臥位/半座位(ファーラー位)
利用者の姿勢を表す介護用語で、それぞれの意味は以下の通りです。
- 座位:椅子や車椅子の座った状態
- 立位:両足を地面につけて立った状態
- 側臥位:横を向いて寝た状態
- 仰臥位:仰向けで寝た状態
- 腹臥位:うつ伏せに寝た状態
- 半座位(ファーラー位):ベッドを45度背上げした状態
ターミナルケア
ターミナルケアは「終末期医療」とも呼ばれています。
延命治療をせず、自然な人生の最期が迎えられるよう、苦痛を緩和します。
咀嚼(噛む)・嚥下(飲み込む)
咀嚼は「噛む動作」、嚥下は「飲み込む動作」です。咀嚼・嚥下の機能が低下し、上手く食べ物が飲み込めない状態を嚥下障害と言います。
誤嚥
誤嚥とは、食べ物や飲み物、唾液が気管に入ってしまうことです。誤嚥すると強いむせ込みや、誤嚥性肺炎を引き起こす可能性があるので要注意です。
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介護保険サービスの利用に関する介護用語
介護保険サービスは、介護支援専門員(ケアマネジャー)が作成した介護サービス計画書(ケアプラン)に基づいて提供されます。
ここでは、介護保険サービスの利用に関する介護用語を3個ご紹介します。
ケアプラン(介護サービス計画書)
ケアプランとは「介護サービス計画書」と呼ばれ、ケアマネジャーが利用者に必要な介護サービスをどのように提供するか記載しています。
介護サービスはケアプランに沿って提供され、必要に応じてケアプランの変更を行います。
アセスメント
アセスメントとは、ケアマネジャーがケアプランを作成するために、介護サービス提供前に利用者とご家族に行うヒアリングです。
モニタリング
モニタリングとは、介護サービス提供後、ケアプラン通りに介護サービスが提供できているか、ケアマネジャーが利用者やご家族に行うヒアリングです。
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医療用語と混在する介護用語
介護用語には、医師や看護師が使用する医療用語と混在しているものもあります。ここでは、医療用語と混在する介護用語を5個ご紹介します。
喀痰吸引
喀痰吸引とは、痰や唾液、鼻汁を吸引器で吸引する医療的ケアです。喀痰吸引等研修を修了した介護福祉士であれば、実施可能です。
経管栄養
経管栄養とは、カテーテルで胃や腸に直接栄養剤を注入する医療的ケアです。
経鼻経管栄養では、鼻から胃までカテーテルを通して栄養剤を注入します。
喀痰吸引等研修を修了した介護福祉士であれば、実施可能です。
褥瘡(床ずれ)
褥瘡は「床ずれ」とも言い、長期間寝たきり状態が続くことで、仙骨や肩甲骨、肘、踵などの骨が突出した部分の皮膚がただれ、傷ができる状態です。
血流の悪化や身体の一部に圧がかかることが原因で発症し、治癒しにくいことが特徴です。
摘便
摘便とは、自然排便が困難な方の肛門に指を挿入し、便をかき出す医療的ケアです。
介護職の実施は不可で、看護師が行います。
尿バルーン
尿バルーンとは、尿道から膀胱にカテーテルを挿入し、尿を排出する医療的ケアです。
排尿障害がある方や、自力でトイレに行くことが困難な方に行います。
介護職の実施は不可で、看護師が行います。
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介護用語の活用で円滑な多職種連携を
介護現場では、介護職ゃ看護師、ケアマネジャー、生活相談員などの多職種が利用者の情報を共有して日々の介護業務にあたります。
そのため、円滑かつ正確な情報共有が求められます。
多職種間での情報共有やコミュニケーションを円滑に行うには、介護用語・医療用語を理解して活用することが重要です。
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使ってみようエルターレの用語集
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