【100均で買える】お得で便利な介護グッズを紹介。うまく利用して出費を抑えましょう
「専用の介護商品が高くて困る」「介護にかかる出費を抑えたい」
このような方におすすめなのが100均です。
多くの商品を取り扱っている100均には、介護の場面でも使えるアイテムが充実。
今回は、効果的な使い方も交えながら「100均で買えるおすすめの介護グッズ」を紹介します。うまく活用して、介護グッズをお得に揃えましょう。
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目次
「介護グッズ」は専用のものを買うと高い?
介護用品メーカーが販売している商品は品質にこだわったものが多いですが、その分値段が高くつくことも。
商品の種類が豊富な100均には、専用の介護用品の代わりに使えるアイテムが数多くあります。とくに、日常的に使う消耗品は頻繁に購入しなければならず、あとになって出費が大きくかさむことも。代用できるアイテムは100均で揃え、介護にかかる出費をおさえましょう。
ただし、介護ショップで購入する方が品質が良いため使いやすく、長持ちすることも。せっかく100均でお得に購入してもすぐに壊れてしまったり、使いにくいため結局使わなくなったりしてしまっては意味がありません。
消耗品などはドラッグストアやホームセンターで販売されている商品の方が値段が高くても容量が多く、お得な商品もあります。100均だからと言って全てが安いわけではないので、どちらがお得か比較してから購入するのがベストです。
特に、ダイソー、キャンドゥ、セリアなどに代表される100円均一は、介護に使える商品の品揃えも豊富です。また、介護用品として作られたものでなくても活用できる商品も多いのでぜひチェックしてみましょう。
ここからは、日常のシーン別に100均アイテムをご紹介します。
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飲食時に便利な100円介護グッズ
100均には、キッチングッズが多く取りそろえられており介護用品として代用できるものが豊富です。
食事用エプロン
100均の食事用エプロンには、洗って繰り返し使うタイプのエプロンと、使い捨てのエプロンがあります。洗って使うタイプの方が環境に優しく経済的ですが、使い捨てタイプは洗う手間が省けます。食事の場面だけでなく、何か作業をする時にも利用できる便利アイテムです。
ただし、100均のものは介護ショップで購入する介護用のエプロンに比べ、防水加工に劣る場合も。こぼし具合や洗濯頻度によっては、最初から防水のしっかりしているエプロンを購入しておいた方が良い場合もあります。
乳児用コップ
ふたがしっかりと閉まるため、倒しても中身がこぼれにくいコップです。特にハンドル付きのコップであれば、握りやすいので高齢者には使いやすいアイテムです。
高齢者が普通のコップで水を飲むと一気に口に入りすぎてしまい、誤飲の原因にも。
少しずつ飲めるストローなら安心です。衛生的にも安心な、ストローを取り替えられるタイプのものがいいでしょう。
シリコン製の食器類
高齢者は握力が低下しているため、食器を落としてしまうリスクがあります。
シリコン製の食器なら、割れることがないので安心。また、金属製のスプーンやフォークは口のなかを傷つけてしまうおそれも。口当たりの優しいシリコン製は、高齢者には使いやすい素材でおすすめです。
食器に残ってしまった食べ物をきれいにすくいやすいのもシリコン製の良い点です。自分で最後まで食べられることは、自立支援にもつながります。
介護用スプーン
握りやすくて軽い介護用スプーンも100均で買えます。一般的な介護用スプーンは200円~1000円ほどするのでお得です。
サイズや形状も種類が豊富な中から使いやすいスプーンを探す事ができます。
トレーニング箸
日常生活を送るために最低限必要な日常的な動作である「ADL」を維持するためには、自分で体を動かすのが効果的です。(参考:健康長寿ネット)
トレーニング箸は指をかけやすいため、握力が弱い高齢者の方におすすめ。
指先を使う細かい動きには認知機能の維持・向上の効果も期待できるので、積極的に使ってみましょう。
うずまきクリップ
うずまきクリップとは、鉛筆を正しく持つことができるようになるために鉛筆にくるくると巻きつけて使うアイテムです。鉛筆以外にもスプーンやフォークに取り付けて使いやすくなる場合があります。握りやすく、滑りにくくなれば食事が進み、自立支援にもつながります。スプーンやフォークなどの食器以外にも歯ブラシに取り付けるのも良いでしょう。本来の使い方通りに鉛筆に取り付けて、字を書く機会を増やすのもリハビリになります。
滑り止めマット
滑り止めマットも、さまざまな場面で使える便利なアイテムです。
食事の際にテーブルに敷けば、食器を倒すリスクを軽減。車いすとクッションの間にはさむことで、いすからずり落ちてしまうのも防げます。
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排泄介助時に便利な100円介護グッズ
排泄介助のアイテムといえば、汚れたら交換する消耗品が主です。
毎日使う消耗品は、少しの値段の違いでトータルの出費が大きく変わります。
排泄用のグッズは消耗品を中心に100均を活用してみましょう。
大人用紙おむつ
大人用のおむつも100均で購入できます。寝たきりの方にはテープ式のおむつ、トイレに行く軽介助の方にはリハビリパンツタイプがあります。また、パットの種類も豊富です。
100均で売っているおむつやパットは2~3枚入りなので、日常的に使う場合はドラッグストアなどで購入する大容量パックの方がお得で便利な場合もあります。
体調が悪くなったときや外出時だけ使用したい場合や、お試しで利用してみたい場合には2~3枚入りの少量パックで売られている100均のおむつやパットは便利に活用できるでしょう。
吸水シート
大きめの吸水シートをベッド上に敷いておけば、オムツから尿もれをしてしまってもシーツを汚さずにすみます。背中からお尻にかけて広い範囲をカバーしてくれるサイズであれば安心なのでサイズに注意して選びましょう。100均にはペット用のシートも販売されており、こちらで代用も可能です。排泄以外にも、ベッド上で洗髪したい時や体調不良時に嘔吐などでベッドを汚す可能性があるときにも便利に使えます。
大人用おしり拭き
大人用のおしり拭きも排泄介助には欠かせません。おしり拭きはあまりにも薄すぎると拭きにくい場合もあるので、まずはお試しで購入してみると良いでしょう。トイレに流せるタイプであれば、トイレでの排泄介助が必要な方にも便利です。
ビニール手袋
排泄の介助を行う際は、介護を受ける方、介護する方それぞれに感染症の危険が伴います。
手袋を使うことで、双方の感染リスクを下げてくれます。
ビニール手袋は、排泄介助以外にも食事、口腔ケア、軟膏を塗布する時などさまざまなシーンで活用できます。感染症が気になるご時世には必須アイテムです。
おむつ用ポリ袋
使用したウェットシートを捨てるときは、おむつ用のポリ袋に入れて口を結んでから捨てましょう。においの防止につながります。
また、ベビーグッズ売り場にもおむつ用のポリ袋が売っている場合もあります。消臭用とうたっているポリ袋であれば、気になるにおいの心配もさらに軽減されます。
調味料用ボトル
調味料用のボトルは、陰部洗浄用のボトルとして代用できます。100均の調味料用ボトルは先が細く、ボトル自体も柔らかいので押しやすいため水圧を調整しやすくなっています。水圧が弱すぎると汚れが落としにくいので調味料用ボトルは陰部洗浄用のボトルとして使いやすいアイテムです。
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入浴介助時に便利な100円介護グッズ
入浴介助時に便利な介護グッズにはどのようなものがあるのでしょうか。
タオルキャップ
入浴後は体が冷えやすいので、高齢者の体を早めに拭く必要があります。
タオルキャップを使うことで髪を早く乾かせるほか、入浴後すぐに被ることで、髪から滴る水で衣服が濡れるのを防げます。ドライヤーの時間も短縮できる便利な商品です。
泡状のソープボトル
泡状のソープボトルを使えば、石けんを泡立てる必要がありません。
泡状の石けんは水切れがいいため、体をサッと流せます。
介護以外の場面でも役立つアイテムです。
使い捨てウェットシート
毎日お風呂に入るのが難しい方は、体をこまめに拭いてあげなければなりません。タオルを使った場合は、洗って乾かす手間がかかります。使い捨てのウェットシートだと、拭いてそのまま捨てられるので片付けが楽に。
大判で厚手のものの方が、汚れがしっかりと落とせていいでしょう。
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口腔ケア時に便利な100円介護グッズ
高齢者にとって口腔ケアも大切です。100均には口腔ケアに便利なグッズも取りそろえられています。
うがい受け
寝たきりの方は洗面台まで移動するのが大変です。
また、前かがみの姿勢は高齢者にとってつらいため、口元までもっていけるうがい受けでうがいをサポートしましょう。
うがい受けがあれば、ベッドや車いすで歯磨きを行えるので移動する負担も減らせます。介護ショップなどで購入すると1000円近くする商品が多いので、100均での購入をおすすめします。体調が悪い時に吐きそうな場合の、嘔吐用にも使用できます。
入れ歯ケース
入れ歯用のケースも、100均で販売されています。ケースに入れ歯専用のブラシが付属している商品も。入れ歯は普通の歯ブラシではなく、入れ歯用の洗浄ブラシで洗った方が良いとされています。ぜひチェックしてみましょう。
歯磨き用シート
高齢の方は歯周病や虫歯になるリスクが高く、こまめな口腔ケアが必要です。歯を拭くだけで汚れを落とす歯磨き用のシートは、日頃のケアに最適です。
ベッド回りにあると便利な100円介護グッズ
ベッドで過ごすことの多い方にはベッド回りにあると便利なグッズも100均に売られていますので、チェックしてみましょう。
呼び鈴
高齢者のなかには、大きな声を出せない方もいます。
大きな音が出る呼び鈴を枕元に置いておけば、万が一の際もすぐに駆けつけられます。
S字フック
S字フックをベッドのサイドレールにかけておけば、ベッドのコントローラーやゴミ袋などさまざまなものを引っ掛けられて便利です。ベッド上はどうしても普段使うもので散らかしてしまいがちです。S時フックを活用し、手の届くところに身の回りのものを整理して快適に過ごしましょう。
ストローキャップ
ペットボトルのふたに取り付ける、ストローキャップも便利です。ベッド上でペットボトルが倒れてしまっても水がこぼれにくく、ストローが付いているので水分補給もしやすくなります。
ストローキャップを取り付けると、握力が弱くなりペットボトルのふたが開けにくい方でも、ふたを回さなくてもワンタッチで簡単に開けることが可能です。開け閉めしやすいことで、こまめに水分補給ができ、脱水予防にもなります。
吸い飲み
吸い飲みも100均で手に入ります。吸い飲みは、体が起こせず寝たままの水分補給が必要な方には必須アイテムです。普段は使わなくても体調を崩した時用に購入しておくのも良いでしょう。入院が必要になった場合は、病院側から用意するように言われる場合もあるのでとっさに必要になった場合も100均を活用してみましょう。
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高齢者の健康・安全に配慮した100均グッズ
高齢者の病気やけがを防止し、安全に過ごせるようにも100均グッズが活躍します。
アームカバー・レッグウォーマー
高齢者の皮膚は弱く、皮膚剥離や内出血を起こしやすいです。
気をつけたいのは車いすやベッドに乗る際。突起や角に肌を引っ掛けて傷つけてしまうおそれがあります。
アームカバー・レッグウォーマーで皮膚を覆えば、けがのリスクを下げられます。
レッグウォーマーは、寒い冬に冷えの対策にもなります。
足指パッド
高齢になると、さまざまな病気にかかるリスクが高くなります。
なかでも注意しなければならないのが「水虫」。
高齢者の50%以上が水虫の原因である白癬菌(はくせんきん)を散布しているという事実が、2016年の調査で明らかになっています。(参考:文京学院大学 藤谷克己教授 「QOLに直結 足のケアで高齢者の水虫予防を」)
足指パッドを使って、入浴後に指の間をよく乾かしましょう。
自転車用ドリンクホルダー
車いすにつけて使用することで、外出する際の脱水症状や熱中症を予防できます。
通常どおり自転車につけて使っても便利です。
高齢者はこまめな水分補給が必要です。常に身近な場所に水分を用意しておきましょう。
お薬カレンダー・ピルケース
在宅で過ごされている高齢者の方には、薬の飲み忘れが課題となるケースがあります。薬の種類が多く、飲むタイミングもそれぞれ違っていれば、何を飲んだらいいのかがわかりにくくなってしまうことも。お薬カレンダーやピルケースで内服をセットしておけば、今飲む薬が分かりやすく飲み忘れを防ぐことができます。
ピルカッターケース
薬が大きくて飲みにくい場合や、効果が強いので半分にして飲みたいときに、薬をカットできるピルカッターケースも便利です。ケースにセットしてふたをして力を加えるだけで錠剤をきれいに分割できます。ただし、薬の容量を減らさない方が良い場合やカットしてはいけない錠剤もあるので 自己判断でカットせず、分割して服用して問題ない薬かどうかは必ず医師や薬剤師に相談しておきましょう。あらかじめカットして処方してくれる場合や、形状を変えて処方してくれる場合もあります。
コーナーガード
家具の角に取り付けるコーナーガードを机やタンスの角などに付けておくと、転倒の多い方には安心です。高齢になると足の筋力が衰え、頻繁に転倒を繰り返してしまう方も。怪我をゼロにするのは難しいですがクッション性の高いものを付けておくと少しでも怪我の程度を軽くできます。また、高齢者は皮膚が弱いため、家具の角に少し当たるだけで皮膚剥離してしまう可能性もあります。少しでも角の鋭利な家具が気になる場合はあらかじめ取り付けておくのがおすすめです。
車椅子マーク
車椅子マークは国際シンボルマークです。どこからか許可をとっている場合に付けられるものではなく、車に車椅子使用の方が乗っていますということをお知らせするためのもので、カー用品店などでも購入できます。
誰でも購入できるものですが、装着することで配慮してもらえる場合もあるので活用してみてはいかがでしょうか。
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100均以外で買った方がいいもの
商品種類が豊富な100均ですが、なかには購入時に注意が必要なものもあります。
杖
杖は、高齢者が大きく体重をかけるため負担がかかりやすいアイテムです。
安いものを使用した場合、破損して転倒してしまうおそれがあります。
また、グリップが樹脂製で硬いため、手を痛める原因に。
専門家による情報をもとに買うのがおすすめです。介護保険の福祉用具レンタルサービスを利用すれば月に数百円で借りられるので、購入した方がお得かレンタルした方がお得か相談してみましょう。
杖に取り付けて、杖が倒れないようにテーブルなどに立てかけられるものや、ストラップなど付属品などは便利アイテムなので100均でチェックしてみるのも良いでしょう。
消毒用アルコール
100均で買える消毒用アルコールのなかには、濃度が30%ほどのものも存在します。
医療用のアルコールは濃度が70%以上。除菌力や蒸発の速さに違いがありますので、濃度を確認して買うか、100均以外で購入するのがいいでしょう。
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100均であれば初めて買うものでも挑戦しやすい
100均には、介護で使えるアイテムが数多く揃っています。
100均グッズには、細かいニーズに対応した便利グッズがたくさんあります。介護グッズとして作られていなくても、意外に便利なものも。
介護用の商品ではなくても、介護に使えるものがないか探してみるのがおすすめです。
なかには、ドラッグストアやホームセンター、ネットショップの方が安い場合や使い勝手の良い場合も。
うまく使い分けて、介護にかかる金銭的負担を減らしましょう。
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