レクリエーション介護士の資格を取得するメリットはある?試験の難易度や概要を解説
- レクリエーションがマンネリ化している
- 盛り上げ方が分からない
- ご利用者に満足してもらえていない
介護施設やデイサービスなどでレクリエーションをする機会が多い方は、このようなお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
介護現場では、ご高齢者に健康で楽しい生活を送っていただくために、レクリエーションは欠かせないものです。しかし、重要性は理解していても、難しさを感じている方が多いかもしれません。
そこで今回の記事ではレクリエーション介護士について解説します。ご利用者に喜んでもらえるレクリエーションを企画したい方、自分のキャリアアップに役立てたい方はぜひ参考にしてください。
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目次
レクリエーション介護士とは?
レクリエーション介護士は、一般社団法人日本アクティブコミュニティ協会により2014年に創設された民間資格です。
昨今、高齢化社会の到来によりさまざまな場面でレクリエーションを行う機会が増えています。しかし、レクリエーションの定義は曖昧で、それぞれが独自の認識で行ってきました。
協会では、レクリエーションを単なる遊びではなく高齢者の生きる「喜び」と「楽しみ」を見いだしていく活動と捉らえ、レクリエーションについて体系化し、実践できる人材をレクリエーション介護士の資格取得を通し育成しています。
レクリエーション介護士には1級と2級の資格があり、2級の取得者が2022年8月末時点で35,000人を突破した人気の資格です。
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レクリエーション介護士の仕事内容
介護の現場においてレクリエーションは、資格の有無に関係なくすべてのスタッフが関わる仕事です。しかし、資格を取得することで他のスタッフの一歩先を行き、頼りにされる存在になれるでしょう。
ここからは、レクリエーション介護士の仕事内容を解説します。
レクリエーションの企画・立案
レクリエーション介護士はレクリエーションの企画力を活かし、ご利用者に喜んでもらえるアイデアを形にすることが可能です。
ご利用者に楽しんでいただける企画を立案するのはもちろん、身体を動かすことにより身体機能の維持、活性につなげる運動系のアクティビティーや、認知症予防のために頭を使う脳トレ系のレクリエーションなど、変化をつけた企画が立てられます。
施設の方針にもよりますが、レクリエーションは決まったフォーマットで企画書が作成されるのが一般的です。企画書には、日時・場所・参加者・参加人数・会場のセッティング・準備物・予算・注意点などを記載します。
企画書を作成しながら事前の準備やシュミレーションをすることにより、怪我や想定外のトラブルを回避し、安全に配慮したレクリエーションが実現します。スタッフそれぞれがレクリエーションをスムーズに実行できるように企画を立てることが大切です。
レクリエーションの実施
レクリエーション介護士は、資格所持者としてご利用者が安全にレクリエーションを楽しめるように、ご様子に気を配りながら企画を遂行することが求められます。
ご利用者がスタッフや他のご利用様と積極的にコミュニケーションが取れるように促し、社会参加の喜びを見出せるように働きかけなければなりません。楽しみや張り合いを得て、生活の質が向上するように、レクリエーションを意味のある活動にしていくことが大切です。
資格を所持していることで気持ちに余裕ができ、自信をもってレクリエーションができるようになるでしょう。
人材育成・後輩指導
レクリエーション介護士は、レクリエーションが苦手なスタッフに対してさまざまなアドバイスができます。
資格所有者として、レクリエーションを通したスタッフ育成や指導を任されるケースもあるかもしれません。企画の立て方やレクリエーションの進め方などを他のスタッフにレクチャーできれば、施設全体のサービスの向上にもつながります。
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レクリエーション介護士の資格取得方法
ここからは、レクリエーション介護士2級と1級の資格の概要や資格取得方法を確認してみましょう。
レクリエーション介護士2級
レクリエーション介護士2級の資格は、日々の介護現場でご利用者に喜んでもらえるレクリエーションが提供できるようになる資格です。自分のアイデアをもとに企画書を作成し、実行まで落とし込む力が身につきます。
資格の取得方法は通信講座と通学講座があり、どなたでも受講可能です。
講座の概要は以下のとおりです。
通信講座 | 通学講座 | |
---|---|---|
学習方法 | テキスト+DVD | テキスト+講習 |
標準学習期間 | 約3カ月 | 6時間×2日間=12時間程度 (スクールにより異なる) |
学習費用 | 35,000円(一括払いの場合) | 35,000円〜40,000円程度(スクールにより異なる) |
試験方法 | 在宅で筆記試験+添削課題 | 筆記試験+添削課題 |
筆記試験は選択式50問が出題され、60点以上が合格です。試験に合格すると、協会の「認定証」が認定証が授与されます。試験に不合格になった場合には再試験制度が設けられています。
レクリエーション介護士1級
レクリエーション介護士1級は、レクリエーションのより専門的な知識とスキルが身につけられる資格です。そのため、2級を取得して基礎力を身につけた方でなければ受講することができません。
1級ではケアプランや介護計画書を加味しながら、ご利用者それぞれの目的に合わせた効果的なプログラムを企画・実践する方法を学びます。2級を取得後、さらにスキルアップしたい方やリーダーを目指したい方は1級の取得を目指しましょう。
1級の認定を受けるには、通学もしくはオンラインで4日間の講座を受講し、実技と筆記の試験に合格しなければなりません。さらに、実際の介護現場の実習を行います。3施設でレクリエーションの実施を経験することで認定証が発行されます。
レクリエーション介護士1級講座の概要は以下のとおりです。
通学受講・オンライン受講
学習方法 | テキスト+講習 |
標準学習期間 | 全4日間 |
学習費用 | 91,300円 |
試験方法 | 実技試験 筆記試験(選択問題60問、記述式問題が4問〜6問、小論文500文字程度) |
現場実習 | 実技試験に合格したら自身で働いている職場以外の介護事業所又は施設にて実習を3施設分実施 |
1級は、選択問題と記述式問題で100点、小論文で20点、合計120点満点中のうち正解率60%以上が合格です。
実技後には実習もあるため2級より難易度は上ります。
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レクリエーション介護士の資格を取得するメリット
ここからは、レクリエーション介護士の資格を取得するメリットをまとめたので確認してみましょう。
コミュニケーション力がアップする
レクリエーション介護士の講座では、高齢期のこころと身体の変化や問題などの基本的な知識のほか、コミュニケーションをとる際のポイントやルールなども学びます。そのため、資格取得を通してコミュニケーションについて基本的な知識を再認識できます。
とくに普段からご利用者とのコミュニケーションが苦手だと感じている方は、挑戦してみる価値があるでしょう。
レクリエーションのバリエーションが増える
日々の介護業務が忙しい中で、レクリエーションのアイデアを考えるのは大変なものです。レクリエーションがマンネリ化し、ネタ探しに困っている方も多いのではないでしょうか。
レクリエーション介護士の資格講座ではさまざまなレクリエーションの種類を学ぶため、ご利用者の満足度を高める企画ができるようになります。年間を通したイベントの企画や、他者とのコミュニケーションが楽しめる集団レクリエーション、個別性を重視したレクリエーションなどバリエーション豊かな企画方法を学べます。
ご利用者の笑顔を引き出す企画が増えれば、施設全体の活性化も期待できるでしょう。
レクリエーションの苦手意識が解消できる
介護の仕事自体は好きでも、レクリエーションだけは苦手だと感じて悩んでいる方も多いかもしれません。アイデアが浮かばない方や盛り上げ方が分からないかたなど、悩みはさまざまです。とくに新人スタッフの方は、人前で話すだけでも苦痛に感じる方もいるでしょう。
レクリエーションの企画や実施方法について学ぶことで自信が付き、苦手意識を克服することが期待できます。ご利用者に喜んでもらえると、自分自身が介護士として働く上でのモチベーションアップにもつながります。
転職の際のアピール材料になる
レクリエーション介護士は、その資格としての求人はほとんどありません。ただし、募集要項として資格取得者が優遇されるケースがあります。
とくに、デイサービスや入居施設ではレクリエーションが毎日のように行われているため、資格所有者は重宝されるでしょう。レクリエーションが得意であれば、即戦力として期待されるはずです。転職の際のアピール材料として役立てましょう。
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高齢者に喜ばれるレクの企画・立案を目指そう
今回の記事ではレクリエーション介護士の資格について解説しました。日々のレクリエーションに役立てたいのであれば2級、さらにスキルアップして活躍の場を広げたい方は1級の資格取得がおすすめです。
レクリエーションはご高齢者にとって生きがいとなるものです。ご利用者に喜んでもらえる企画・立案のスキルを身につけたい方は、資格取得を検討してみましょう。
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