介護スリッパ(リハビリシューズ)とは?機能や選び方、選ぶ際の注意点について解説
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目次
介護用スリッパ「リハビリシューズ」とは?
「リハビリシューズ」とも呼ばれる介護用スリッパは、自宅や病院、介護施設などの土足禁止の場所で履くルームシューズです。加齢や病気により、身体機能が低下している高齢者の方が安全に歩行できるように工夫された機能が備わっています。
介護用スリッパは、主に以下の用途や目的で使用されます。
- 転倒リスクの高い高齢者の方が、安全に自宅内や病院内を歩行するため
- ケガや病気で入院した高齢者の方が、安全にリハビリを行うため
- 片麻痺があり、短下肢装具を装着している方が少ない負担で歩行するため
基本的に病院内や介護施設内では、高齢者の方の転倒を防ぐためにスリッパの使用が禁止されています。しかし、運動靴では脱いだり履いたりといった動作がしづらく、圧迫感を感じる方が多くいます。
介護用スリッパは、身体機能の低下や麻痺がある高齢者の方でも、負担なく履ける設計になっていることが特徴です。
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リハビリシューズを選ぶ際のポイント
介護用スリッパ(リハビリシューズ)を選ぶ際は、使用者の身体機能や使用する場所に合わせて選ぶことが重要です。また、介護用スリッパを選ぶ前に、使用者の足のサイズを測ることを忘れてはいけません。
ここからは、介護用スリッパを選ぶ際のポイントを3つご紹介します。
歩きやすいものを選ぶ
介護用スリッパは、自宅や病院、介護施設などの屋内で使用します。そのため、使用する場所に合わせて、歩きやすいものを選ぶことが重要です。多くの高齢者には、加齢や病気などによる下肢筋力の低下が見られます。足が上がりにくかったり、すり足のような歩き方になったりすることで、転倒するリスクがあがるのです。室内の小さな段差でつまづいて転倒しないよう、つま先部分が少しあがった設計のものを選ぶことがオススメです。
また、寝たきり状態でリクライニング車椅子を使用している方は、軽量で着脱しやすく、足への負担が少ないものを選ぶようにしましょう。
着脱しやすいものを選ぶ
高齢者のほとんどは、加齢により「腰が曲がりにくい」「手や指の関節が動きにくい」「視力の低下で足元が見づらい」といった悩みを抱えています。そのため、使用者の身体機能に合わせて、履いたり脱いだりしやすいものを選ぶことが大切です。マジックテープ式のものや、履き口が広めのものを選ぶことで、少ない負担で着脱することができます。
使用者の足に合うものを選ぶ
いくら歩きやすいものや着脱しやすいものを選んでも、使用者の足のサイズに合っていなければ、着用時に不快感を感じてしまいます。安全に歩行できるよう、使用者の足のサイズや特徴に合った介護用スリッパを選ぶことが大切です。特に、足がむくみやすい方は、マジックテープで足の締め具合を調節できるものを選ぶようにしましょう。
介護用スリッパを選ぶ際は、足長・足幅・足囲の3点を測ります。
足長 | 「足長」は、かかとから1番長い足の指までの長さのことです。足長を測る時はA4用紙の上に足底を水平に置き、かかとと、かかとから1番長いつま先の位置に線を引きます。足長のサイズが左右の足で異なる場合は、長い方のサイズに合わせて介護用スリッパを選びましょう。 |
足幅 | 「足幅」とは、親指の付け根の出っ張りから、小指の付け根にある出っ張りまでの一直線の長さのことです。足幅を測る時は、A4用紙の上に足底を水平に置き、親指の付け根と小指の付け根の1番出ている骨の位置に線を引きます。外反母趾による、親指の付け根部分の変形・痛みが強い方は特に、足幅のサイズを重視して介護用スリッパを選びましょう。 |
足囲 | 「足囲」とは、足幅を測った部分をメジャーで1周回した長さのことです。親指の付け根と小指の付け根にある出っ張りにメジャーまたは紐を当て、1周させて 測ります。足囲のサイズはDまたはEが普通サイズです。足幅や足囲が大きい方は、EEやEEEなどのサイズを選びましょう。 |
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リハビリシューズの一般的な購入方法
入院や介護施設への入居により、介護用スリッパが必要になったと焦る方が多くいます。特に、ケガや病気などで、これまで履いていた靴やスリッパが履けなくなってしまった場合、どのような介護用スリッパを選ぶべきか迷う方も多いでしょう。
介護用スリッパの一般的な購入方法は、主に以下の5つです。
- 介護用スリッパを取り扱っている靴屋で購入する
- ホームセンターやショッピングセンターなどの「介護用品売り場」で購入する
- 福祉用具販売店で購入する
- 介護用品を取り扱っている通販カタログから購入する
- ネットショッピングで購入するやネット通販で購入する
介護用スリッパを初めて購入する方は、商品を選ぶまでに迷って時間がかかってしまったり、合わないサイズのものを購入してしまったりする可能性があります。そのような状況にならないように介護用品に詳しい販売員や福祉用具専門相談員にアドバイスを受けながら選ぶことをオススメします。
また、介護用スリッパを購入する際は、使用する方が実際に履いてみて歩きやすいか、滑りにくいかを確認することが大切です。
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ネットで購入できるリハビリシューズ3選
実店舗で実際の商品を比較したり、試し履きしたりして、使用者に合った介護用スリッパを選ぶことが大切。そう分かっていても、急な入院などで介護用スリッパが必要になった時は、今すぐに商品を購入したいものです。
介護用スリッパは、使用する方の足のサイズが分かっていれば、ネットショップで購入することも可能です。ここからは、Amazonで購入できるオススメの介護用スリッパを3つご紹介します。急に介護用スリッパが必要になり、お困りの際は是非ご活用ください。
【HomeTop】ルームシューズメンズスリッパ
フェルト素材を使用した、柔らかい肌触りの介護用スリッパです。かかと部分が内側に折りたためるため、簡単に着脱することができます。また、耐久性が強いため、汚れても何度も洗って使用することが可能です。取り外し可能な中敷きが付属しているため、スリッパ部分と分けて洗うこともできます。着脱がしやすく、汚れても洗うことができるため、トイレが近く、サッとスリッパの着脱をしたいという方にオススメです。
【Eagsouni】介護スニーカー メンズ・レディース4Eブラック
柔らかくてゆったりとしたデザインが特徴の、介護用スリッパです。マジックテープで足幅とかかと部分の締め具合が調節できるため、足の甲が高い方や、足がむくみやすい方、外反母趾がある方に特に最適です。内側にふわふわのフリースボアが付いているため、履き心地が良いだけでなく、保温性にも優れています。外側は、摩耗に耐性のあるラバーソールを採用しているため、頻繁にトイレに行ったり、徘徊行為を繰り返したりしても、長く履き続けることができます。
【徳武産業】介護シューズあゆみ 早快マジックピンク(M/22.0-23.0cm)
素足でも気持ちよいパイル地と、通気性のよいメッシュタイプが特徴の介護用スリッパです。メッシュタイプですが、底面は水が染み込みにくく、グリップ性に優れた素材です。かかとにループが付いているため、腰や膝が曲がりにくい方でも簡単に履くことができます。マジックテープ式で着脱しやすく、柔らかい素材のため、自立歩行される方から寝たきり状態の方まで、身体機能を問わず使用することができます。
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足のサイズや使用用途に合わせて適切な選択を
介護用スリッパは、加齢や病気で歩行が不安定になった場合や、病院や介護施設などでリハビリを受ける時など、さまざまな用途・目的で使用できます。
また、介護用スリッパは柔らかい素材のものも多いため、寝たきり状態による足の拘縮や尖足が目立つ方でも履くことができます。自宅や病院、介護施設など、さまざまな場面で活用してみてはいかがでしょうか。
使用する方の身体機能や使用する場所に合わせて、適した介護用スリッパをお選びください。
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