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介護用の呼び出しベルで高齢者の事故を予防。介護に役立つセンサーも紹介

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「ひとり暮らしの親が心配」

「別々に住んでいるので様子が気になる」

「徘徊してしまうので目が離せない」

このような悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか?

今回は、介護用の呼び出しベルを紹介します。

呼び出しベルの種類や使える場所、役立つ場面を学び、介護する人もされる人も安心して暮らせる環境を整えましょう。

    この記事を読んでわかること

  • 呼び出しベル導入のメリット
  • 呼び出しベルの種類
  • 設置するべき場所

緊急時のお守り!在宅介護で役立つ呼び出しベルとはどんなものか

呼び出しベルとは、病院に置いてあるナースコールのようなアイテムです。

送信機と受信機がセットになっており、近くにいない相手を音や光で呼び出し可能。声が出しづらい方でも、家族や介護職員を簡単に呼び出せます。

ボタンを押すタイプやセンサーが自動で反応するタイプなど、種類はさまざま。高齢者の異常を感知して、自動で通知を送ってくれるタイプもあります。

在宅介護に呼び出しベルを導入するメリット

呼び出しベルの導入によって得られるメリットは、以下の3点。

  • 寝たきりの方でも使える
  • 外出先に通知が届く
  • 異常を自動で通知してくれる

寝たきりの方でも使える

家庭用の呼び出しベルは設置が簡単なものが多く、ベッドサイドにも設置可能です。
そのため、寝たきりの方でも安全に使用できます。ボタンが大きくて押しやすいものがよいでしょう。配線がいらない、電池や充電式のタイプが便利です。

外出先に通知が届く

スマートホンと接続できるタイプのものなら、外出先でも通知を受け取れます。

「親と別居している」「日中は仕事で家にいない」
そういった方も、万が一の際に介護される方のもとへ駆けつけられます。

異常を自動で通知してくれる

「一定時間動きがない」「部屋の温度が高すぎる」などの異常をセンサーで検知し、自動で通知してくれる商品もあります。

センサー式のものを設置し、事態の悪化を防ぎましょう。

介護用呼び出しベルはどこに置く?

高齢者が助けを必要とする場所は、家のなかに多数あります。用途に応じて適切な場所に設置しましょう。
取り付け方の種類もこちらで解説します。

設置する場所

  • トイレ
  • お風呂
  • 寝室
  • 玄関

トイレ

トイレを使用する際は扉が閉まっているため、高齢者に異変があっても気付くのが難しいです。

「立ち上がれなくなった」「倒れてしまい身動きが取れない」といった場合にも、トイレ内に呼び出しボタンがあれば安心です。

お風呂

お風呂の床は滑りやすいため転倒のリスクがあります倒れていても呼び出せるよう、低めの位置に設置するといいでしょう。
濡れても平気な防水タイプの呼び出しベルもあります。

寝室

「ひとりで起き上がれない」「体調が悪い」などの場合にも、ベッドサイドに呼び出しベルがあれば安心です。とくに、寝たきりの方や介助が必要な方には必須となります。

高齢者に一定時動きがない場合に知らせてくれる「ライフリズムセンサー」は寝室に設置しましょう。

玄関

警視庁の発表によると、徘徊により行方不明になる認知症の方の数は令和元年で1万7千人以上。
(参考:警察庁生活安全局生活安全企画課「令和元年における行方不明者の状況」

認知症の方の徘徊が心配なら、玄関への設置をおすすめします。
人感センサーなら、玄関ドアの開閉時に自動で通知。遠くへ行ってしまう前に気付けます。

また、耳が遠くなってしまった高齢者のための、玄関チャイムとしての使い方もできます。

取り付け方の種類

以下の3種類の商品が主流。用途によって使い分けましょう。

  • 貼り付けタイプ
  • 置くだけタイプ
  • 持ち運びタイプ

貼り付けタイプ

両面テープで壁に貼り付けるタイプ。ベッドサイドの送信機やセンサーなど、落下すると困るものはこちらのタイプがいいでしょう。
屋外の壁など、ホコリや砂がつきやすい場所への設置は注意が必要です。

置くだけタイプ

受信機の設置に多いタイプです。
リビングやキッチンなど、介護をする方が過ごすことの多い場所に設置しましょう。

持ち運びタイプ

首からさげたりポケットに入れたりできるワイヤレスチャイムなら、高齢者が常に身につけられます。
ボタンがない廊下や階段でなにかがあった際にも安心です。

介護用呼び出しベルにはどんなものがあるのか

呼び出しベルにはさまざまな種類があります。ひとつずつ解説します。

  • 通話ができるタイプ
  • 光と音で呼び出すタイプ
  • スマホと連動するタイプ
  • 増設できるタイプ

通話ができるタイプ

受信機と送信機で通話ができます。違う階やほかの建物にいても使用可能なものが多いです。
電話回線を利用して、出先の人と通話できるものもあります。

光と音で呼び出すタイプ

大きな音と光で呼び出しを知らせてくれるタイプです。通知に気づきやすいため、緊急時に最適です。

スマホと連動するタイプ

送信機のボタンを押すと、家族や介護職員のスマホに通知が届くタイプです。
Wi-Fiで接続するだけなので、難しい設定は不要。

親と別居している方や、日中は家にいない方におすすめです。

増設できるタイプ

送信機・受信機をそれぞれ増やせるタイプ。
「ボタンを寝室やトイレに設置する」「受信機を家中に置きどこにいても気付けるようにする」といった使い方ができます。

必要に応じた数だけ購入できるため、費用を抑えたい方にピッタリです。

呼び出しベル以外にもある?介護に役立つセンサー

介護の現場で使えるのは、呼び出しベルだけではありません。
高齢の方の安全を守る、さまざまなセンサーを紹介します。

  • 人感センサー(離床センサー)
  • 火災センサー
  • 温度・湿度センサー
  • ライフリズムセンサー
  • 見守り家電

人感センサー(離床センサー)

人の動きを感知して、受信機に通知してくれるセンサーです。
ひとり暮らしの高齢者に取って、防犯面の強い味方となってくれるでしょう。

また、ベッドの下に設置するタイプの離床センサーは、夜間の徘徊防止に使えます。

火災センサー

煙や温度を感知して、危険を知らせてくれるセンサー。

認知症により注意力が下がってしまった方は、火の後始末を忘れてしまうおそれがあります。
被害を最小限にとどめられる環境を整えましょう。

温度・湿度センサー

温度・湿度センサーはその名のとおり、温度や湿度の異常を知らせてくれます。
センサーの通知に応じて高齢者に水分補給を促すなど、熱中症の予防に効果的です。

ライフリズムセンサー

介護を受ける方に一定時間動きがない場合に知らせてくれるライフリズムセンサー。
体調不良や事故で意識を失ってしまった場合も、通知により迅速な対応が可能になります。
万が一の場合に備え、導入を検討しましょう。

見守り家電

開閉をスマートホンに通知する冷蔵庫や、お湯を沸かすとメールを送信するポットなど、高齢者の安否確認をしてくれる家電もあります。

費用を安く抑えたい方にはセンサー付きの電池がおすすめ。
テレビやエアコンのリモコンに入れるだけで、使用を感知し知らせてくれます。

購入時の注意点は?

さまざまな種類が存在する呼び出しベルやセンサーですが、用途に応じて選ぶ必要があります。

高齢者がひとり暮らしの場合は、通知が外まで届くものを。
また、お風呂場で使う場合は防水仕様のものを選びましょう。
コンセントが必要なものを買う際は、あらかじめコンセントの場所を確認しておかなければなりません。

呼び出しベルで在宅介護での事故を減らす

近年、自宅での暮らしを希望する高齢者が増えています。

引用:第1章 第2節 3 (2)高齢者の介護

「バリアフリーが行き届いていない」「体調の急変に気付きづらい」など、自宅は介護施設に比べて、さまざまなリスクを伴います。

発見が遅れて重症化する前に気づける環境づくりが必要です。
用途にあった呼び出しベルを使い、高齢者の事故を予防しましょう。

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