介護現場での必要性が高い見守りセンサー!おすすめの種類を紹介します

離床センサーって何?

離床センサーとは、ベッドやトイレなどの特定の場所から、要介護者は離れようとする時・離れた時、介護者に知らせる介護用品を指します。

主に転倒・転落・徘徊を予防する目的に使用します。施設介護では、主に特別養護老人ホーム・介護老人保健施設・有料老人ホームなどの大規模施設での使用が多いです。

様々な種類があり、設置が簡単にできるものもあるので、在宅介護でも使用できます。

介護現場で離床センサーが必要な理由

介護現場では、要介護者を24時間見守ることは不可能です。歩行の見守りが必要な要介護者が離床する際、介護用ブザーやナースコールで知らせてもらえたら良いのですが、認知症を患っていて押すことが難しい場合や、睡眠中のトイレなどで「こんなことで職員(家族)を呼んだら申し訳ない」との思いから、あえて押さない場合があります。
また、ベッドや車いすなどから転落してしまい、知らせることができない状況も予測できます。

ただ、危険があるからと言って部屋の鍵を閉めたり、椅子に座ったままでいるよう声をかけ続けたり、ベッドに拘束することは許されません。
こういった行為は要介護者に苦痛を強いる行為だからです。
また、これらの施錠や拘束は、緊急性がなく一時的でない場合、また他に手段がない場合以外は「身体拘束」に当たり、虐待にあたります。

身体拘束は避けるべき行為ですが、介護者が要介護者に常時付き添うには、限界があります。
こういった、要介護者を取り巻く環境や心情、疾患に左右されずに歩行リスクの高い要介護者を見守るために、離床センサーが必要とされています。

離床センサーの種類

車椅子からの立ち上がりを知らせるセンサー

車椅子からの立ち上がりを知らせるセンサーは、クリップタイプのセンサーがあります。車椅子と要介護者が離れるとクリップが外れ、通知がなされます。

トイレからの立ち上がりを知らせるセンサー

トイレでの排泄が終わって立ち上がろうとする際、知らせるセンサーがあります。
これは、車椅子同様のクリップタイプがあります。

また、トイレに一定時間以上いて、体動がない場合は体調不良の可能性があります。
そんな状況を知らせる人感センサーもあります。

施設であればトイレに非常ボタンが設置されていたりしますが、非常事態には押すことができないため人感センサーとの併用が効果的です。

ベッドからの立ち上がりを知らせるセンサー

また、ベッドからの立ち上がりを知らせるセンサーもあります。
こちらは、ベッドのマットレスの上に敷き体動を検知するマットタイプ、ベッドから降りた時の足元を赤外線で検知するタイプ、足元に敷くマットタイプ、立ち上がりの際掴まる手すりに巻き付けるタッチセンタータイプなどがあります。

徘徊を知らせるセンサー

主に認知症を患っている高齢者を対象に、外出しようとする動作を知らせるものがあります。

一つは、ドア・窓・壁に設置する赤外線タイプ。赤外線の範囲に要介護者が入った時、通知があります。

また、出入り口や通路に設置するビームセンサーもあります。これは、その位置を通過した時点で通知があります。

常時見守り型センサー

ロボットを使用しバイタルを検知するするタイプもあります。
起きている場合はもちろん、睡眠中の血圧や体温を測定し、急変があれば即座に知らせてくれます。こちらは、主に天井に設置し、プライバシーに配慮しながら、バイタルサイン測定を常時行い、その状況を遠隔で見守ることができるタイプです。
このタイプは一般的に非常に高価で、インターネット接続が必要です。施設を新しく作る際や自宅を大規模リフォームするタイミングに検討するのがよいでしょう。

どのような症状の方に適しているの?

主に見守りが必要な方は、歩行状態に問題があり、かつ認知症を患っている方や、自立歩行の危険性を理解・納得するのが難しい方です。
高齢者は加齢とともに筋力・骨密度が低下し、転倒しただけでも骨折するリスクが高いです。
また、骨折して安静に過ごす期間が長いと、すぐに全身の筋力が衰えてしまい、元のように歩行することが非常に難しくリハビリテーションが必要となります。

そういった状況のため、筋力不足や怪我や疾患で歩行状態に問題があり、普段からふらつきがある場合は杖や歩行器を使い、介護者が側で歩行を付き添う必要があります。

また、認知症の方で外出に付き添いが必要であっても、一人で外に出て行ってしまうことがあります。(これを徘徊と表現することがあります)こういった方々が、一人で出歩いた結果、怪我をしてしまわないようにその動作を検知する事情がある方が、離床センサーの使用に適しています。

離床センサーの組み合わせで見守り強化!

自宅であっても施設であっても、24時間見守りを行うことは不可能です。
また、状況によってはナースコールで知らせてもらうにも限界があります。
そういった時、動き出しを早い段階で検知し、部屋に駆けつけることで転倒を予防します。もちろん、ナースコールや介護用ブザーで知らせてもらえれば、同じように転倒を予防できるため、そういった介護用品との組み合わせで見守りを強化するとよいでしょう。

センサーは、同じ建物の中から隣の家まで、通知可能距離が異なりますが、通知を受けてから駆け付けられる距離にいることが望ましいです。

使用者に合った離床センサーの選び方

離床センターには様々な種類がありますので、使用状況に応じた比較検討が必要です。要介護者の行動パターンによって、選ぶべきセンサーが異なり、効果的かそうでないかを大きく左右します。

また、センサーには、在宅向けのものと施設向けのものがあるので、購入を検討している商品がどちらなのか必ず確認してから購入しましょう。離床センサーが必要な事情は人それぞれです。どのタイプのセンサーが効果的なのか、介護支援専門員や日常介護をしている介護職、福祉用具専門相談員などに相談することをおすすめします。

離床センサーのメリット・デメリット 

離床センサーのメリットとしては、見守りを強化し、介護事故の防止に繋がる点と利用者の怪我や骨折を防げる点があります。
離床センサーに頼りすぎてはいけませんが、余分な巡視や注意を払わなくてよくなり、介護の負担感が減ります。

デメリットとして、見守りが強化しすぎることによる利用者の窮屈感や、精神的な拘束に繋がることがあるため、使用の必要性を考える必要があります。
また、センサーが正常に動作しているか定期的に確認が必要であることや、商品によっては汚れやすく消耗品なため、ある程度の出費があります。誤作動よる駆けつけも、一定数あるようです。

介護事故を防いで快適な生活を

離床センサーは、施設介護・在宅介護いずれでも導入が可能です。普段から関わっている要介護者が、転倒や転落などで怪我をしてしまい、身体の機能が落ちてしまう様子を見るのはとても辛いものです。
転倒の予兆があった際には、早い段階で共有し、対策を相談しましょう。要介護者本人は「大丈夫、心配ないよ」と話されるかもしれませんが、何か具体的な対応を講じての予防を推奨します。

一度事故が起きてしまうと、後悔しても時間は巻き戻すことができません。介護事故を効果的に防いで、快適な生活を長く過ごせるよう、工夫してみましょう。

様々な製品が開発されているので、きっと使い勝手のよいものが見つかるでしょう。