介護用カメラで離れて暮らす高齢者の見守りを!介護用カメラの導入について徹底解説

介護用見守りカメラって何?

介護用見守りカメラは、離れて暮らす高齢者の見守り、安否確認の強い味方です。
離れた場所や外出先からでも、スマホ1つで高齢者の様子がリアルタイムで確認できます。
介護用見守りカメラは、設置する人にスマホやカメラの操作ができれば簡単に使用できるため、高齢者に負担をかけることなく状況の確認ができます。

自宅に見守りカメラを導入するメリットは

高齢者の自宅に介護用見守りカメラを導入するメリットは大きく分けて下記の3つです。

  • 離れたところから高齢者と自宅の様子を確認できる
  • 撮影した映像を録画できるため、後からでも確認できる
  • 簡単に設置できる

2022年現在、クラウドサーバ上に録画映像を保存できるカメラが増加しています。
手軽に映像が保存でき、後から問題に気付いた時にいつでも確認ができます。
また、無線通信を利用するため、配線の心配をせずにどこでも簡単に設置できるのが最大のメリットです。

見守りカメラのデメリット

高齢者の自宅に介護用見守りカメラを導入するデメリットは大きく分けて下記の3つです。

  • カメラの価格が高い
  • インターネット回線を圧迫してしまう
  • 映像が盗み見られるリスクがある

見守りカメラはネット回線を利用する通信機能が搭載されているため、商品の値段が高額です。
また、自宅のネット回線を圧迫しやすく、データ通信容量に制限が生じやすくなります。

外部からの不正アクセスは介護用見守りカメラの最大のリスク

介護用見守りカメラはネットを介して、外部から不正アクセス被害を受けるリスクがあります。
カメラが不正アクセスされると、カメラが捉えた映像や音声が盗み見・盗聴されます。
さらに、不在時間や窓の位置など、空き巣に有利となる情報を知られてしまいます。
こういったリスクを回避するためにも、セキュリティ対策を怠らないように徹底しましょう!

携帯のアプリでカメラの映像が確認できる!

介護用見守りカメラの大半はスマホアプリで操作を行います。
ルーターからLANケーブルやワイヤレス接続でカメラをネットに繋ぎ、スマホにカメラの情報を送信するだけで、手持ちのスマホアプリにカメラからの映像や通知が届きます!
PCからでも確認できますが、カメラからの情報をリアルタイムでチェックしたり、外出先でも様子を確認したい時にはスマホ連携が便利です。

ネット環境がなくても使える見守りカメラはあるの?

WiFiルータがなく、スマホのみという場合でも、介護用見守りカメラの利用は可能です。
介護用見守りカメラには、カメラ本体だけでネット接続できる機種があります。
カメラ本体にSIMカードが内蔵されており、スマホと同じ接続方法で使用できます。
また、そういった機種のカメラは、ネット環境不要でスマホとの接続が可能です。

見守りカメラを選ぶ時に確認しておくこと

介護用見守りカメラを選ぶ時に確認しておくことは以下の7点です。

  • 【1】動体検知機能
  • 【2】会話機能
  • 【3】画質
  • 【4】撮影画角
  • 【5】夜間撮影
  • 【6】ズーム機能
  • 【7】録画データの保存方法

介護用見守りカメラはメーカーや商品によって特徴が異なります。
選び方のポイントに沿って、利用する人に合った介護用見守りカメラを選びましょう!

動体検知機能の有無

動体検知機能とは、カメラの撮影範囲内で侵入者が映った場合などに通知してくれる機能です。
認知症がある高齢者の徘徊防止にも役立ち、離れて暮らす家族の見守りに最適です。
しかし、動体検知機能は人の動きが多い場所に設置すると、カメラが誤作動を起こします。
誤作動を防ぐためにも、置き場所に注意しましょう。

会話機能の有無

スピーカーとマイクが搭載されている見守りカメラは、電話よりも素早く声かけができます。
映像を確認しながら、「コンロの火がつきっぱなしだよ!」と警告し、火事を防ぐことも。
ただし、カメラのマイクやスピーカーは音質が悪く、音声が届くまでにタイムラグが生じるなどのトラブルも多いので注意しましょう。

画質の確認

画質数が多いカメラほど画質がよく、高齢者の細かな表情の変化にもすぐに気づけます。
人の顔の認識には100万画素以上、文字などの認識には200万画素以上が必要です。
ただし、画素数の多さに比例して、通信データ量も多くなります。
自宅のインターネット回線の通信容量に制限がある場合、要注意です。

撮影画角の確認

部屋全体の見守りには、画角が90°以上で上下左右への首振り機能があるカメラがおすすめです。
首振り機能がないと一定方向しか様子が見れず、死角が多くなります。
そのため、カメラを選ぶ際には「画角」と「角度調節機能」の確認が必須です。

夜間撮影機能の有無

夜間撮影機能があると、夜間帯でも映像がクリアに見えます。
睡眠中の様子や、深夜徘徊などが心配な方におすすめの機能です。
夜間撮影には「暗視カメラ」と「遠赤外線カメラ」の2種類があるので、使用する環境に応じて適したものを選びましょう!

  • 暗視カメラ:カラー映像、光が弱いと鮮明に映らない
  • 遠赤外線カメラ:白黒映像、光が弱くても鮮明に映る

ズーム機能の有無

家族の表情や自宅の些細な変化など、細かい部分の確認にはズーム機能付きの見守りカメラがおすすめです。
目安として4〜5倍ほどのズーム倍率があることで、映像を拡大しても画質が粗くなりません。

録画データの保存方法について

介護用見守りカメラには、録画した映像の保存が必須です。
侵入者が入った後でも、保存したデータを見返すことができるため、非常に便利です。
介護用見守りカメラのデータ保存は、「SDカード保存」と「クラウド保存」の2種類です。

  • SDカード
    本体内蔵のSDカードに保存されます。
    ネット接続の必要はなく、見たい時にいつでもスマホやPCで確認できます。
  • クラウド保存
    見守りカメラのアプリと連携したクラウドサービスを利用し、ネット上で保存できます。
    カードに比べ、データを紛失する心配がありません。

画質が高いカメラはデータ量が多いので、保存先のデータ量はあらかじめ要確認です!

悩んだら初期設定と使いやすさで考える

介護用見守りカメラには様々な機能があり、選び方に悩んでしまいます。
カメラ選びに悩んだ時は、「初期設定が簡単かどうか」で選びましょう!

  • アプリのダウンロードはQRコードを読み込むだけ。
  • 24時間対応のサポートセンターがある。

そのように、設定がスムーズになるための仕組みやサービスがあるカメラ選びが大切です。

どこに設置するのか

介護用見守りカメラは必要に応じて設置場所を検討します。

  • リビング:食事や服薬のチェック、訪問介護やデイサービス利用の確認
  • 寝室:夜中に体調の変化がないか、徘徊せず眠れているかの確認
  • 玄関:施錠や不審者のチェック、徘徊の確認

必要に応じて複数台設置するなどし、見守りが行き届くようにしましょう。

スマホやPCが無い時はどうやって映像を確認するのか

スマホやPCがない場合には、モニター付き本体とワイヤレス接続カメラを使用します。
カメラとモニター付き本体を無線で接続し、モニターからカメラの映像が確認できます。
ただし、無線の信号が拾えるのは障害物のない100m程度の距離です。
同居している家族の様子を他の部屋から確認することは可能ですが、「遠隔での見守り」はネット接続できるスマホやPCが必須になります。

カメラの導入に欠かせない「セキュリティ対策」

ネット回線を使用する介護用見守りカメラの導入に欠かせないのがセキュリティ対策です。
具体的にどういった対策を行えばいいか、3つのポイントをご紹介します。

  • パスワードの変更をこまめ行う
    パスワードを初期設定のまま使用すると、不正アクセスのリスクが高まります。
    必ずオリジナルで複雑なものに設定し、定期的に変更しましょう。
  • 通信を暗号化する
    見守りカメラとの通信方式はHTTP接続からHTTPS接続に設定しましょう。
    HTTPS接続に設定することで、通信が暗号化され、安全度が高くなります。
  • 見守りカメラの設定位置や角度に注意する
    万が一、カメラの情報が流出した時のためにカメラの位置に注意しましょう。
    個人情報が記載されている物(通帳など)が映り込んでいないか気を配って設置します。

また、カメラアプリのアップデートを行い、最新の状態に保っておくこと。
安全な回線を利用し、管理者アカウントは大勢に共有しないなど、日頃から情報を厳密に扱うことが大切です。

必要性をしっかりと検討して導入を決めよう

介護用見守りカメラは離れて暮らす高齢者の様子をいつでもどこでも見守ることができます。
緊急時の早期発見や、問題が起こった後からでも映像の確認ができ、非常に役立ちます。
しかし、見守りカメラを使用することで高齢者の方が「見張られている」と感じ、窮屈な思いをすることも。
高齢者ご本人への説明と同意はもちろん、プライバシーの確保もきちんと配慮してカメラの設置を行いましょう。
また、不正アクセスなどのリスクもしっかり頭に入れ、カメラの導入を検討してください!
高齢者の安全な生活を守るためにも、必要性をしっかり考えて導入を決めましょう。