介護する側の 「介護うつ」とは?うつ病になる前にできること
「介護うつ」は介護をする側が、介護による疲れやストレスによって、発症するうつ病のことです。
予防する方法や、うつ病に気付く方法を知っておかなければ、対処が遅れてしまい悪化してしまいます。
原因やなりやすい人の特徴、症状を起こす前に出来る対策について知っておきましょう。
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目次
介護うつが起こる原因
原因 : 精神的ストレス
精神的なストレスが負担になる事が原因です。 プライベートや仕事の疲労に加えて介護の負担が慢性化し、精神的なストレスが強くなっていきます。 だんだんと余裕がなくなり、徐々に精神だけでなく身体にも症状として現れてきます。
原因 : 経済的ストレス
高齢者施設やデイサービスなどの介護サービスは自身の身体的負担を減らしてくれますが、経済的な余裕がない場合は介護サービスを利用できず、自分で背負う事になります。 介護を理由に休職や離職をせざるを得なくなり、収入減少。支出を抑えるため、外出も減り、社会と疎遠になってしまい、不安が大きくなっていきます。
原因 : 肉体的ストレス
要介護者の日常生活を支える必要があり、介護は重労働です。 さらに自身の仕事も合わさり、介護の疲れと仕事の疲労で肉体的な負担は大きなものとなってしまいます。過労によって、うつ病を引き起こす可能性もあります。
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介護うつの症状
症状 : 食欲がない
極端に食欲が低下し、無理やり食事をとるようになったり、味を感じにくくなったりします。 逆に、甘いものを過剰に摂取したり、体重が極端に増えたり、栄養バランスが乱れて体調を崩す事も多いです。
症状 : 睡眠障害を起こす
自律神経が乱れてしまい、疲れているのに眠れない、眠っている間に何度も目が覚めるなどの症状が現れます。
症状 : 疲れが取れない、だるい
体が疲れやすくなり、だるさ・肩こり・頭痛を起こします。ちょっとした動作でも疲れやだるさを感じてしまう様になります。
症状 : ネガティブ思考になる
何事にも悲観的に考えてしまい、ポジティブに考えられなくなってしまいます。 自分自身を低く評価し、気分が落ち込み、周囲に対して無関心で消極的になります。
症状 : 焦りを感じる
原因不明の何かにイライラしたり焦ったりする気持ちがおさまらず、神経質になり不安を感じてしまいます。
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介護うつになりやすい人
責任感が強い
自力で乗り切ろうとして、人に頼ることが苦手です。 ひとりで抱えこんでしまったり、自分を追い詰めてしまいがちです。どれだけつらい状況になったとしても、休まず、ひとりで解決しようとするため、疲労が積み重なります。
完璧主義
全てを完璧にこなそうとして、完璧にできないと自分を責めて落ち込むことが多いです。 また、手抜きが苦手で理想のために追い込み、スケジュール通りにいかないとイライラしてまた自分を追い込んでしまいます。
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介護うつにならないための対策
介護うつにならないためには、介護の不安や虚しさなどのストレスを一人で抱え込まずに、軽減することが大切です。
介護サービスの活用
介護保険で利用できるサービスにはさまざまなものがあります。しかし、状態変化や、介護者の状況によって、選ぶべきサービスが変わってきます。
どのサービスが環境や状況、自身の生活に合っているか良く考えて上手く利用しましょう。
相談相手を作る
介護での悩みは、家族や友人、カウンセラーに相談しましょう。 小さな悩みでも第三者に聞いてもらうことで悩みが解消され、発散される事もあるでしょう。
運動する
数分〜数十分の散歩や軽い運動でも効果があります。 太陽の光をあびることで、気持ちの落ち込みの改善につながるでしょう。
休暇を取る
家族や親戚、介護サービスなどにお願いし、適度に休暇を設けましょう。 リフレッシュをすることで気持ちのリセットを行い、ストレスを軽減できるでしょう。
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まとめ
介護うつは誰でも発症する可能性があります。これらの知識を身につけておくことで、早期に介護うつを自身で疑えるようになり、適切な対処ができるようになります。あまり自分を追い込まず、負担を軽減していきましょう。
また、1人で抱え込まず、介護サービスなどを上手く利用することも大切です。 身の変化を感じたら、ヘルプすることが大事です。
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