訪問美容でシャンプー台は必要?シャンプー台導入のメリット・デメリットを解説!

#訪問美容

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訪問美容では、そもそもシャンプーってできるの?

美容院での施術は、カラーやパーマ、シャンプーなど、カット以外の施術もバラエティ豊かに行うイメージが強いです。

しかし、訪問美容での施術はシャンプー無しのカットのみが大半。訪問美容では、お客様の高齢や病気、障がいにより、長時間座ることが難しいからこそ、短時間でのカットが求められるのです。

また、訪問先のお客様から「カラーやパーマはできないんですか?」と質問されることも。訪問美容ではカラーやパーマも行えますが、できないと思っている人も少なくありません。

訪問美容で、美容院と同じカラーやパーマなどのメニューを提供するためには、液剤を落とすためにシャンプーが欠かせません。

高齢者だけでなく、介護や育児で美容院へ来店するのが難しい方などの若い人の利用が増えると予想されている訪問美容では、カラーやパーマの需要が上がります。

幅広いお客様のニーズに対応するためには、移動式シャンプー台が欠かせません。

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訪問美容で使う「移動式シャンプー台」ってどんなもの?

「移動式シャンプー台」とは、理美容設備がない場所でも使用できるシャンプー台です。

個人宅や介護施設など、理美容院のようなシャンプー台がない場所で活用できます。移動式シャンプー台は重量がありますが、コンパクトに折りたためるため、車での持ち運びが可能です。

訪問美容では、移動式シャンプー台は必須アイテム?

移動式シャンプー台は訪問美容で大活躍のアイテムですが、必須アイテムではありません。

それは、シャンプーが必要になっても訪問先の設備や代用品で行えるからです。介護施設の場合、施術後は介護職員に入浴でのシャンプーを依頼することができます。

また、個人宅の場合、ケリーパッドを用いて寝たきりの方のシャンプーを行います。移動式シャンプー台を使用せず、新聞紙やタオル・ゴミ袋などを組み合わせて簡易ケリーパッドを自作する訪問美容師が多いです。

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移動式シャンプー台の選び方

移動式シャンプー台には、「椅子に座って利用できるもの」や「寝たまま利用できるもの」があり、用途やお客様の状態に合わせて選びます。

移動式シャンプー台は、約6万円~20万円。シャンプー台と共に、シャンプー椅子も購入すると、約10万円~25万円になります。

商品によって予算が異なるため、まずはお客様のお身体の状態を把握することが大切です。

椅子に座って利用できる移動式シャンプー台

  • 独立洗面台をシャンプー台にする移動式シャンプー台を導入する。
  • お客様が用意した椅子と合わない場合、首元にタオルをはさむなどの工夫を行う。
  • 座ったまま洗髪できるルームシャンプーを活用し、「シャンプーを流しながら、水や泡を吸い取る」という、時短かつ快適なシャンプーを行うことを検討する。

寝たまま利用できる移動式シャンプー台

  • ベッド上で寝たままシャンプーを行う際は「ケリーパッド」を使用する。
  • 吸水パッドを用いて、ペットボトルのお湯でシャンプーを行う。
  • 風船式のシャンプー台を選び、移動式シャンプー台のシャンプーホースで洗髪する。

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移動式シャンプー台導入のメリット・デメリット

移動式シャンプー台は高価なほど本格的な仕様ですが、どんな状況でも対応できません。

お客様のご自宅やお身体の状態に合わせて選ぶため、購入の際には大変迷います。その反面で、施術の幅が広がり、お客様の満足度が高まるというメリットもあるのです。

訪問美容で移動式シャンプー台を導入するメリット・デメリットをご紹介します。

移動式シャンプー台導入のメリット

  • 身体の動作に制限があるお客様でも利用でき、お客様の転倒リスクを軽減できる。
  • 美容室と同じパーマやカラーなどのメニューが行え、提供するサービスの質が上がる。
  • お客様が快適で、心地いいと感じる美容サービスの提供に繋がる。
  • 同じく訪問美容を行っている事業者との差別化が図れる。

移動式シャンプー台導入のデメリット

  • 移動式シャンプー台の価格には大きな幅があり、購入の際に迷う。
  • 価格も機能も幅が大きく、訪問先の状況に応じたものを選択しないといけない。
  • ケリーパッドは1万円前後、シャンプーボールと排水タンクは2万円以内、折り畳み式であれば5万円以上、美容室とほぼ同じ設備のものは10万円前後と、基本的に別売りとなっているため、予算が立てにくい。

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移動式シャンプー台を使用する注意点!

移動式シャンプー台を使用する際には、以下のような注意点が付き物です。

①使用するお湯に20ℓ未満という制限がある

移動式シャンプー台の多くは、汲み上げ式ポンプでお湯を出す仕組みです。

20ℓのタンクを2つ用意し、貯水用のタンクから出したお湯を、排水用のタンクに。シャンプーを行う際は、20ℓのお湯で本当に足りるのか?という不安が付き物です。

②美容院と比べて水圧がかなり弱い

汲み上げ式ポンプを使用するため、美容院のシャワーよりも水圧がかなり弱いです。

購入前に水圧の確認をしたくても、購入前の見学ができない店が多いのです。水圧が美容院と比べられないくらい弱いため、慣れや工夫が必要になります。

③高度なシャンプーテクニックが求められる

限られたお湯でシャンプーを行うため、高度なシャンプーテクニックが求められます。お湯をボウルに貯めながら洗い流す、泡をなるべく落としてから流すことが大切。また、指でマッサージをするように流し、お客様に水圧を感じさせないことも必要です。

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訪問美容での移動式シャンプー台実用例

実際の訪問美容の現場で、移動式シャンプー台を実用するケースをご紹介します。

まず、移動式シャンプー台はコンパクトにたたみ、車に積み込みます。商品によってサイズや重量は異なりますが、女性でも運べる重量感のものが多いです。キャスターが付いている商品もあるため、平坦な道では楽に運べます。

訪問先に着いたらお湯の用意から始め、シャンプーの施術を行いましょう。

シャンプーの準備

まず、貯水用タンクと排水用タンクの2つを準備し、貯水用のタンクにお湯を入れ、コンセントと汲み上げ式ポンプを繋ぎます。

次に、お客様に椅子や車椅子、シャンプーチェアーに座ってもらい、シャンプー台の高さは調節できないため、お客様の首元にタオルを重ねて調節します。

貯水用タンクに入る20ℓのお湯が1回のシャンプーで使用できるお湯の量です。

美容院でのシャンプーと違い、お湯の用意や排水処理にかなりの時間を費やします。限られた訪問時間でテキパキ行うためにも、時間管理が大切です。

訪問前に、お客様へ事前にお湯の確保について打ち合わせをすることをオススメします。

実際のお客様への施術

20ℓのお湯でのシャンプーは、男性やショートスタイルのお客様には充分な量です。

しかし、セミロングやロングのお客様、カラーのお流しでは湯量の節約が必須になります。流す前に濡らしたタオルで、シャンプーやカラー剤を落とすなどの工夫が必要です。

20ℓ以上のお湯が入るタンクが使用できるシャンプー台もありますが、重いため、湯を入れてからお客様のいる部屋へ運ぶことができません。

また、お客様のご自宅や介護施設にある椅子は、シャンプー台に合わないものが大半です。シャンプー椅子は、シャンプー台とセットのものを使用することがオススメです。

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移動式シャンプー台の実用ポイント

移動式シャンプー台は、お客様や訪問先の状態によって使えないこともあります。まずは、シャンプー台を導入する前に、以下のポイントを確認しましょう。

①お客様や訪問先の状態を把握しておく

訪問美容では高齢や病気、障がいなどで身体動作に制限がある方の施術を担当します。

そのため、初回の訪問では水回りの環境が整っているかはもちろんのこと、お客様が施術場所まで移動できるかを確認・判断することが必要です。

②シャンプー椅子の高さを考慮する

移動式シャンプー台の椅子は別売りのため、シャンプー台と椅子の高さが合わないことで、お客様の首元に負担がかかります。

シャンプーボールと首の間にタオルを挟むなど、お客様への配慮が欠かせません。

③移動式シャンプー台に代わる製品も活用する

移動式シャンプー台では、お湯の準備や処理に手間がかかるデメリットがあります。

そのため、「ルームシャンプー」や「ケリーパッド」の活用も検討しましょう。

ルームシャンプーは、本体と掃除機を繋ぎ、「お湯を吹き付ける」「吸い込む」という2つの作業を同時に行い、給水と排水が完全に分かれているので衛生的に使用できます。

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お客様のニーズに合わせて、導入の検討を

訪問美容は、サロンワークのように設備が整っていないことも仕事の特徴です。

様々な状況で、様々な心身状況のお客様を対応する訪問美容だからこそ、工夫や必要物品の選別が欠かせません。

お客様のニーズに合わせて移動式シャンプー台の導入を検討するためにも、移動式シャンプー台の機能や導入のメリット・デメリットを知ることが大切です。

お客様のニーズや必要性に合わせて導入の判断を行い、幅広い施術内容に対応できる訪問美容師になることを目指しましょう。

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