訪問美容のサービス内容って?理美容室でのサロンワークとの違いは?
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目次
「訪問美容」「訪問理容」はどんな仕事?
「訪問美容」「訪問理容」とは、美容室、理容室への来店が困難な方に向けて理美容サービスを提供する仕事です。
- 高齢、病気、障がいなどで美容室や理容室への移動が困難。
- 家族の介護や乳幼児の育児で外出が困難。
このような悩みを抱えている方に対して、自宅や福祉施設へ直接出向き、理美容サービスを提供します。
「訪問美容」と「訪問理容」の違いとは?
「訪問美容」と「訪問理容」の大きな違いは、保持している免許の違いです。
- 美容師免許を持っている美容師が行う訪問サービス → 訪問美容
- 理容師免許を持っている理容師が行う訪問サービス → 訪問理容
訪問美容では美容法、訪問理容では理容法が適用されるため、提供可能なサービスが異なります。
提供可能なサービスの大きな違いは
「カミソリを使った本格的な顔そりサービスの提供ができるのは理容師のみ」という点です。
美容師は「化粧の一部」として電気シェーバーを用いた軽微な顔そりは認められています。
しかし、カミソリを用いた本格的な顔そりは理容師しか行えません。
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訪問美容で行えるサービス内容とは
訪問美容で行えるサービス内容は基本的に美容室、理容室でのサービスと同じです。
高齢、病気、障がい等によりご自身での外出が困難なお客様に、お客様の生活の場であるご自宅や介護施設で理美容サービスを行います。
理美容サービスのメニューは美容師、理容師で少し異なる点があります。
美容師が行う「訪問美容サービス」
- カット、セット
- カラーリング
- パーマネントウェーブ
- 結髪、化粧等
理容師が行う「訪問理容サービス」
- カット、セット
- 頭髪の刈込
- 顔そり
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なぜ訪問美容師が必要なのか
訪問美容師が必要とされる理由は、ご自身で美容室、理容室に来店することが困難なお客様がおられるからです。
- 理美容サービスを受けたいけど、身体が不自由で外出が困難
- 理美容サービスを受けたいけど、家族に介護や育児が必要で外出が困難
そういった悩みを抱えている方に理美容サービスを届けるのが訪問美容師の役割です。
その役割を果たすためにも、まずは保健所への問い合わせや開業届が必要になります。
【必須】 美容師、理容師に欠かせない開業届
美容師、理容師には美容師法/理容師法に基づいた開業届の提示が必須です。
店舗を持つ美容師だけでなく、フリーランス美容師にも開業届の提示は必要です。
そして、美容師法/理容師法では原則、届け出を行った美容室、理容室以外でのサービスは禁止されています。
☆美容師法(美容所以外の場所における営業の禁止)第七条 美容師は、美容所以外の場所において、美容の業をしてはならない。ただし、政令で定める特別の事情がある場合には、この限りでない。
規制の理由としては、美容室、理容室は開設時に衛生面での基準をクリアしているため、他の場所では衛生面での基準が担保されないからです。
【必須】訪問美容師に欠かせない保健所への問い合わせ
原則として、美容師は開業届を行った場所以外でのサービス提供は禁止されていますが、以下に当てはまる場合に限り訪問美容の営業ができます。
- 高齢、病気、障がいにより美容室へ行けない方
- 妊娠・育児中で美容室へ出かけられない方
- 結婚式・舞台・芸能関係など、特別な場面の直前にヘアメイクを行う方
- 山間部や離島で近辺に美容室がない方
高齢、病気、障がいにより美容室へ行けない方のみならず、介護や育児を担うため外出が困難な方も対象になります。
保健所から認められる訪問美容の条件に該当しない場合、保健所から注意を受けることもあります。
また、免許取り消しや業務停止の罰則を受けるケースもあります。
帰省の基準は各保健所によって異なりますので、必ず訪問美容を行う際には保健所への問い合わせが必要です。
自分自身が行う訪問美容サービスが適法かどうか確認しましょう。
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サロンワークとは何が違うの?
訪問で行う理美容サービスは基本的に美容室、理容室で行うサービスと同じです。
しかし、訪問先でのサービス提供と通常のサロンは大きく異なります。
サロンワークと訪問美容の具体的な違いは以下の通りです。
- 高齢、障がいによりご自身での移動や体位保持が困難な方の対応が必要
- 皮膚疾患等の都合上、ご本人の意向に沿わない対応を求められることがある
- リクライニング車椅子やベッドの上で理美容サービスを提供することがある
- お客様ご本人だけではなく、ご家族や施設職員のご希望に沿った対応が求められる
- 毎回現場が異なるため、施術に充分な場所の確保が難しいケースもある
訪問美容のお客様はご自身での外出、サロンへの来店が困難であることが前提です。
お客様のご病気や障がいによっては座ることが難しい方もおられ、ベッドでの施術が必要なケースも珍しくありません。
その日の健康状態によって施術を突然中止することもあります。
また、認知症などのご病気で美容師に言葉で思いを伝えることができない方も多いです。
通常のサロンワークに比べ、介護の知識があることと、臨機応変な対応が必要とされます。
訪問美容では、お客様の表情観察や声かけを行いながらの仕事が求められます。
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訪問美容の仕事の流れ
訪問美容の仕事の流れは、訪問先によって大きく異なります。
個人宅への訪問と福祉施設への訪問、2つに分けて見ていきましょう。
個人宅への訪問の流れ
①個人宅へ到着
②施術開始
③カット終了 後片付け
④会計をして依頼が終了
個人宅への訪問では、移動手段は主に自家用車です。
交通渋滞なども考慮して、確実に間に合うように考えて予約を管理することが重要です。
福祉施設への訪問の流れ
①訪問先の施設に到着
②広間に移動できる客の施術開始
③寝たきり客の個室に移動して施術開始
④会計をして依頼が終了
介護施設では、介護士と打ち合わせが必要です。
施設側が用意した広間でご自身で座れる方の施術を行います。
それが終われば、個室に移動し、寝たきりの方への施術を行います。
長時間の施術はご本人の負担になるため、1名あたり約15分程度での施術が基本です。
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訪問美容師になるにはどんな資格が必要?
訪問美容師に必要な資格は美容師免許/理容師免許です。
美容師免許/理容師免許を取得するには専門学校を卒業し国家試験(筆記・実技)を受験して合格しなければなりません。
また、介護系の資格は必須ではありませんが、介護の知識が求められます。
訪問美容では、介護の知識がないことでお客様への接し方を誤ってしまい、怪我をさせてしまうリスクも生じます。
介護系の資格を保持することで、自分自身のスキルアップに繋がります。
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訪問理美容サービスに介護保険は使えるのか
訪問理美容に関しては、介護保険で特別給付をしている自治体があります。
介護保険特別給付 訪問理美容サービス
- 要介護3〜5の方で、在宅介護を要する寝たきりの方。
- 入院されている方、福祉施設入居者の方は対象外。
- 認知症や寝たきりの方を対象に、訪問での理美容サービスを実施。
市区町村が発行する理美容券により、市区町村が協定している理容室・美容室から訪問での理美容サービスが受けられます。
- 2ヶ月に1枚の割合で、1年間に6枚まで発行
- サービスの利用決定月により、年間の給付枚数が異なる
- 理美容利用券の有効期間は、発行から1年間
- サービスの内容、調髪等
自己負担額は市区町村によって異なり、年度によって改定もあります。
受付窓口は「市区町村の役所介護保険受付」または「各地域包括支援センター」です。
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訪問美容の仕事に就くには
訪問美容の仕事に就くには、介護の知識研鑽が必要です。
- お客様のご病気を理解する。(認知症、片麻痺、皮膚疾患、関節拘縮等々)
- 突然の事態の対応を身に着けておく。(意識消失、突発的な暴力行為等々)
- お客様への観察力ポイントや声のかけ方を普段から理解しておく。
上記を意識して、日頃から介護の勉強を行いましょう。
サロンワークとは違い、お客様への理解や臨機応変な対応が求められます。
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全ての人に美と満足を提供する訪問美容という仕事
病気や障がいがあっても、オシャレを楽しむことは人として大切なことです。
身なりを整えて気持ちを上げることで、社交性にも違いが出ます。
通常のサロンワークに比べ、お客様への理解や観察、臨機応変な対応が求められるのは大変なことですが、その分仕事へのやりがいも大きいです。
お客様が見違えるように綺麗になり、喜んでもらえる達成感。
美容師、理容師免許を活かして訪問美容という新しいワークスタイルを確立しませんか?
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エルターレで働いてみませんか?
「“ありがとう”と“笑顔”から喜びを。」
エルターレでは訪問美容サービスを全国展開しております。
福祉の観点から社会貢献度も高く、お客様からの“ありがとう”と“笑顔”からサロンワークとは違うやりがいや喜びを心から実感出来ます。
エルターレの訪問美容
介護施設や医療施設、ご自宅にお伺いし、理美容サービスをご提供するお仕事です。
- 介護施設や病院においての理美容サービスの提供
- 北海道から沖縄まで全国どこでも可能
- パート・業務委託どちらでもOK
- 9時〜18時の間で3時間から可能
理容師免許、美容師免許の国家資格取得者が携わることの出来る特別なお仕事です。
理美容サービスを通して一人でも多くの方にお喜び頂き、お役に立てることが弊社の使命です。
皆様のご応募を心よりお待ちしております。お気軽にお問合わせ下さい。
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