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評判が悪い「ブラック介護施設」とは?ブラック介護施設の現場事情をご紹介

あなたの職場は大丈夫?ブラック介護施設の特徴

「ブラック介護施設」と呼ばれる介護施設の特徴として、一般的なブラック企業と同様の「労働条件に関する問題」があることが挙げられます。
労働基準法に違反している介護施設は、間違いなく「ブラック介護施設」です。

<労働基準監督署が定める労働条件及び禁止事項>

法定労働時間 ・1日8時間・週40時間を超えて従業員を働かせることは原則禁止
・法定時間を超える場合、残業代の支給を行う
有給休暇 ・有給休暇の取得は労働者の権利
・従業員の有給休暇申請を承認しない場合、違法に該当する
定休日 ・週に1回以上または4週以内に4日以上の休日を従業員に与える
法定時間を
超えた労働
・事業者は36協定の締結をした上で、労働基準監督署へ提出する
・36協定の締結を行った事業者は、以下の規定を守る必要がある
 「残業時間は1ヶ月で45時間以内、1年で360時間以内」
 (特別条項では1ヶ月で100時間未満、1年で720時間未満まで可能

上記の労働条件に反し、サービス残業や長時間労働が当たり前になっていることや、
有給や休日が極端に少ないことはブラック施設の大きな特徴です。

評判が悪いブラック介護施設の内情

「ブラック介護施設」と呼ばれ、従業員から評判が悪い介護施設。
その特徴には、労働条件の問題だけでなく、利用者への対応の悪さも挙げられます。

  • 介護職員が利用者の行動を「待って」「やめて」という命令で抑制している
  • 褥瘡(床ずれ)の処置や摘便、水銀血圧計での血圧測定など、介護職員が禁止されている医療行為を介護職員が行っている
  • 便失禁、尿失禁、食べこぼしで衣服が汚染した利用者を放置している

上記のような利用者への対応の悪さは、職員の人員配置に問題がある可能性があります。

  • 利用者の人数に対し、介護職員の数が極端に少ない
  • 介護施設に定められている「人員配置基準」を下回った人員配置で仕事を回している

ブラック介護施設は労働環境の悪さゆえ、早期離職者が多いことも現状です。
そのため、ブラック介護施設は従業員だけでなく、利用者にも悪い対応を行ってしまっていることが問題となっています。

ブラック介護施設を見抜くためのチェックポイント

介護施設は商業施設のように、誰でも気軽に利用するものではありません。
要介護高齢者とそのご家族、その他関係者など、施設に出入りする人が限られています。
また、利用者に認知症があり、施設内の酷い状況を家族に伝えることができない。
介護職員が労働環境の悪さに疲弊してしまい、冷静な判断ができないといったことも、ブラック介護施設が野放しになりやすい原因です。

しかし、以下のようなチェックポイントで、ブラック介護施設を見抜くことができます。

  • 介護職員が疲れたような顔をしており、挨拶もしない
  • 施設内にゴミやホコリが多く、清掃が行き届いていない
  • 利用者のご家族や関係者などが問い合わせを行っても「個人情報なので開示できません」と極端に外部開示を避ける
  • 利用者のご家族が質問をしても「担当者が不在のため分かりかねます」と回答を濁される

ブラック介護施設の特徴①【職員同士のトラブル】

ブラック介護施設の特徴の1つである「労働環境の悪さ」について。
基準値以下の人員配置やサービス残業、長時間労働の強要により、ストレスを溜めた職員同士のトラブルが起こることが、大きな問題です。

職員の人間関係トラブル

職員同士の人間関係トラブルには、大きく分けて以下の2つがあります。

①職員同士のハラスメント・いじめ

ギリギリの人員配置で、大量の介護業務をこなすストレスから、新人職員や同僚に八つ当たりし、ハラスメント問題に発展するケースが多くあります。
また、職員同士の仲が悪いことが原因で、精神的に疲れて退職する人も多いです。

②職場がハラスメント問題を解決しようとしない

職員が上司にハラスメント問題を相談したにも関わらず、「あなたが努力すればどうにかなる」と適当な意見をし、解決しようとしない。

また、ハラスメント問題で辞める職員がいても問題視せず、今いる職員に過剰な量の業務を押し付けている介護施設も多いです。

ブラック介護施設の特徴②【利用者とのトラブル】

ブラック介護施設での勤務により、疲労とストレスが限界になった介護職員が職員同士に留まらず、利用者とのトラブルを起こすことも考えられます。
利用者への「不適切ケア」や「虐待」を引き起こすことが、最大の問題です。

利用者と職員間でのトラブル

利用者と職員間でのトラブルには、大きく分けて以下の2つがあります。

①職員が利用者からのハラスメント被害に遭う

職員が認知症の利用者から暴力や暴言を受ける、性的な冗談を言われるといった被害を受けることがあります。
それに対し、施設側が「利用者には認知症があるから、職員が我慢すればいい」と言い、利用者の問題行動への対処をしない職場は「ブラック介護施設」です。

②利用者が職員から虐待を受ける

職員が仕事でのストレスを暴力・暴言として利用者に発散している。
そして、目撃した職員も管理者や施設長などに報告せず、黙認している。
こういった介護虐待が日常茶飯事となっている施設は法律的に問題です。

ブラック介護施設を辞めたい時の対処方法

入社前にじっくりと選んだはずの職場が、入社後ブラック介護施設だと知ってしまった。
辞めたいけれど、あまりにも人手不足のため、上司や先輩から引き止められそうで不安。
そのような場合に、行うべき対処方法をご紹介します。

①労働基準監督署や労働組合に相談する

残業代請求や労働環境改善など、上司や管理者、施設長に相談しても改善が見込めない。
そのような場合、労働基準監督署や労働組合に相談することをオススメします。
外部機関の指導で職場環境の改善が見込めそうであれば、相談するようにしましょう。

②「退職届」を提出する

退職願を提出して、退職したいと上司に伝えたにも関わらず、退職願が受理されない。
そのような場合、「退職願」ではなく「退職届」を提出しましょう。
「退職願」は、従業員が退職の意思を申し出るものであり、「退職届」は退職しますと宣言として提出するものです。
退職の希望を認めて貰えない場合、退職届で強い退職の意思を伝えることがオススメです。

退職・転職をスムーズに行う方法

ブラック介護施設は、早期退職が相次ぎ、人手不足が深刻化している職場が大半です。
辞めたいと思っていても上司にうまく言いくるめられてしまったり、先輩から「辞めないで!」とせがまれたりすることも。
ブラック介護施設の退職・転職をスムーズに行う方法をご紹介します。

①余裕を持って退職手続きを進める

退職を希望する日付の1ヶ月~3ヶ月前に、「家庭の事情で遠方へ引っ越すことになった」
というような具体的な退職理由と共に、直属の上司に退職する旨を伝えます。
直属の上司への報告後は施設長に退職願を提出し、受理されれば退職届を提出する。
職員への必要事項の引き継ぎや、制服・名札などの支給品を返還する。
事務所へ行き、源泉徴収票や雇用保険被保険者証などの必要書類を受け取る。

退職に必要な手続きを余裕をもって、着実に進めるようにしましょう。

②引き止められても自分の意思を貫く

上司から「転職しても内情はどこも同じだよ」と言われたり、先輩から「本当に辞めちゃうの?」「なんで辞めちゃうの?」と言われたり。
様々な言葉で引き止められそうになっても、一貫して自分の退職の意思を貫きましょう。
また、円満退職のためにも退職理由や転職先は言わない方が聡明です。

ブラックでない転職先を見極めるコツ

ブラック介護施設から別の介護施設への転職を考える際は、以下のような求人は避けて転職先を選ぶようにしましょう。

  • 求人が常に出ているが、応募者が全く募っている気配がない
  • 「無資格OK」や「即日採用」など、応募者の資格や経験を全く重視していない
  • 複数の求人サイトで「特別養護老人ホーム 介護職員 月収27万円」「特別養護老人ホーム 介護職員 月収17万円」など、異なる情報が記載されている
  • 数年前から求人情報が書き換えられていない、もしくは頻繁に書き換えられている
  • 他の施設に比べ、高額もしくは低額過ぎる給料を提示している

早期発見・早期対処で適切な職場選びを

長時間労働やサービス残業の強要、利用者への不丁寧な対応、職員同士のトラブル。
これらが当たり前に行われている職場では、従業員の感覚もマヒしています。

「どうせ他の職場に転職しても、同じような扱いを受けるだけだ」
「問題になっていないのだから、自分が我慢をすれば円満に収まる」
こんな考えを持って働くことが、心への大きなダメ―ジとなります。

今一度、自身の職場環境を客観的に見て、適切な転職の判断をするようにしてください。

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