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移動介護従事者(ガイドヘルパー)の仕事内容や資格取得方法、活躍できる職場を紹介

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移動介護従事者(ガイドヘルパー)とは?

移動介護従事者はガイドヘルパーとも呼ばれ、身体や精神、知的などに障がいがあり、1人での外出が難しい方の外出をサポートする仕事です。

全盲のため、1人での外出が不安という方や、全身性障がいがあり、1人では車椅子の操作が難しいという方の手助けを行います。また、買い物時の会計を手助けしたり、役所手続きの代行・代筆を行う場合もあるため、責任感がある仕事と言えるでしょう。

利用者の方、お一人おひとりの心身状態やニーズを把握し、適切な外出援助を行うことが、移動介護従事者(ガイドヘルパー)の役割です。

移動介護従事者(ガイドヘルパー)と一般的なヘルパーの違い

移動介護従事者(ガイドヘルパー)と一般的な訪問ヘルパーは一見して、同じ仕事だと思われがちです。しかし、この2つの職種は、仕事内容や活躍できる職場に大きな違いがあります。

ここからは、それぞれの仕事内容と、活躍できる職場について解説します。

移動介護従事者(ガイドヘルパー)

移動介護従事者(ガイドヘルパー)は、身体や精神、知的などに障がいがある方の外出支援を行う仕事です。主に、以下の対象者に対して、外出のサポートや同行援助を行います。

  • 弱視や全盲といった、視覚障がいがある方
  • 全身性筋ジストロフィーや脳性麻痺、筋萎縮性側索硬化症(ALS)などの全身性障がいがある方
  • 知的障がいや精神障がいがある方

なお、移動介護従事者(ガイドヘルパー)が活躍する職場の一例は、以下の通りです。

  • 障がい者のガイドヘルプサービスを提供している訪問介護事業所
  • 障がい者支援施設
  • 障がい者向け共同生活援助施設(グループホーム)

訪問ヘルパー

訪問ヘルパーは、介護を必要とする高齢者や障がい者の自宅に訪問し、利用者の方が必要としている介助もしくはケアを行う仕事です。

訪問ヘルパーの仕事内容は、主に以下の3つです。

身体介護食事や入浴、排泄など、利用者様の身体に直接触れて行う介助
生活援助掃除や洗濯、買い物など、利用者様が日常生活を送るうえで必要な援助
医療的ケア湿布を貼る、軟膏を塗るなど、医師や看護師の指示を受けて行う簡単なケア

なお、訪問ヘルパーが活躍する職場の一例は、以下の通りです。

  • 高齢者を対象とした訪問介護事業所
  • 障がい者を対象とした訪問介護事業所

移動介護従事者(ガイドヘルパー)の仕事内容

移動介護従事者(ガイドヘルパー)は、1人で外出するのが難しい方を対象に、手助けやサポートを行う仕事です。

支援対象者は主に、「視覚障がいがある方」「全身性障がいがある方」「知的障がい・精神障がいがある方」の3つに区分されます。

ここからは、支援対象者別に、移動介護従事者(ガイドヘルパー)の仕事内容を3つご紹介します。

視覚障がいがある方の外出支援

弱視または全盲で、白杖や盲導犬を用いて外出できるものの、1人では買い物時の会計や公共交通機関の利用方法に不安があるという方の外出支援を行います。特に、タッチパネル式のセルフレジが増えている現代では、視覚障がいがある方が、買い物時の会計に困ることが増えています。

目が見えないことで感じる外出時の不安や不便さを解消することが、移動介護従事者(ガイドヘルパー)の役割です。

全身性障がいがある方の外出支援

先天性筋ジストロフィーや脳性麻痺、筋萎縮性側索硬化症(ALS)など。全身性障がいにより、常時車椅子を使用しているものの、1人では車椅子の操作が難しいという方の外出や移動を支援します。

特に、傾斜が強い坂道や段差、砂利道では、特別な車椅子の操作が必要になるため、移動介護従事者(ガイドヘルパー)には介護技術も必要不可欠です。

知的障がい・精神障がいがある方の外出支援

重度の知的障がいや精神障がいがあり、1人での外出が難しい方の外出をサポートします。

重度の知的障がいや精神障がいがあることで、自分の思いや意思が言葉で伝えられなかったり、突然パニック状態になったりすることが多くあります。

移動介護従事者(ガイドヘルパー)は、利用者様の気持ちを汲み取り、必要に応じて代筆や代読をするため、利用者様への観察力や障がいへの理解が必要不可欠です。

移動介護従事者(ガイドヘルパー)に必要な3つの研修

移動介護従事者(ガイドヘルパー)として活躍するためには、3つの研修の受講が必要です。

なお、「介護職員初任者研修」「介護福祉士実務者研修」「介護福祉士」などの介護資格を取得することで、スキルアップにつながります。

ここからは、移動介護従事者(ガイドヘルパー)に必要な3つの研修について、詳しく解説していきます。

同行援護従事者養成研修

この研修では、視覚障がいがある方の外出や移動の支援に必要な知識が学べます。一般課程と応用課程の2つがあり、それぞれの概要は以下の通りです。

一般課程

視覚障がいに関する基礎知識や、基礎的な支援技術を習得します。研修修了後は、視覚障がい者の外出支援を行う訪問介護事業所での勤務が可能です。受講要件は特に定められておらず、誰でも受講可能です。

応用課程

一般課程よりも応用性の高い専門知識や支援技術を習得します。研修修了後は、視覚障がい者の外出支援を行う訪問介護事業所で、サービス提供責任者として勤務することができます。受講要件は「既に一般課程を修了していること」です。

同行援護従事者養成研修の一般課程と応用課程、それぞれのカリキュラム内容と受講時間は、以下の通りです。

【一般課程のカリキュラム内容と受講時間】

科目時間
視覚障がい者福祉サービス1時間
同行援護の制度と従業員の業務2時間
障がい・疾病の理解①2時間
障がい者の心理①1時間
情報支援と情報提供2時間
代筆・代読の基礎知識2時間
同行援護の基礎知識2時間
基本技能(演習)4時間
応用技能(演習)4時間
受講時間の合計20時間(約3日間)

【応用課程のカリキュラム内容と受講時間】

科目時間
障がい・疾病の理解②1時間
障がい者の心理②1時間
場面別基本技能(演習)3時間
場面別応用技能(演習)3時間
交通機関の利用(演習)4時間
受講時間の合計12時間(約2日間)

全身性障がい者ガイドヘルパー研修

この研修では、全身性の障がいがあり、常時車椅子を使用している方の外出や移動の支援に必要な知識が学べます。

研修修了後は、全身性障がいがある方の外出支援を行う訪問介護事業所で勤務することが可能です。

受講要件は都道府県によって異なるため、事前にお住まいの地域にある受講機関へ問い合わせることをオススメします。

全身性障がい者ガイドヘルパー研修のカリキュラム内容と受講時間は、以下の通りです。

科目時間
ホームヘルプサービスに関する知識3時間
ガイドヘルパーの制度と業務1時間
障がい者福祉の制度とサービス2時間
障がい者の心理1時間
重度脳性まひ者等全身性障がい者を介助するうえでの基礎知識2時間
移動介助にあたっての一般的注意3時間
移動介助の方法(演習)3時間
生活行為の介助(演習)1時間
受講時間の合計16時間(約3日間)

行動援護従事者養成研修

この研修では、重度の知的障がいや精神障がいがある方の外出や移動の支援に必要な知識が学べます。

研修修了後は、重度の知的障がいや精神障がいがある方の外出支援を行う訪問介護事業所で勤務することが可能です。受講要件は特に定められておらず、誰でも受講可能です。

行動援護従事者養成研修のカリキュラム内容と受講時間は、以下の通りです。

科目時間
強度行動障がいがある者の基本的理解に関する講義1.5時間
強度行動障がいに関する制度及び支援技術の基礎的な知識5時間
強度行動障がいのある者へのチーム支援3時間
強度行動障がいの生活の組み立て0.5時間
基本的な情報収集と記録等の共有(演習)1時間
行動障がいがある者の固有のコミュニケーションの理解(演習)3時間
行動障がいの背景にある特性の理解(演習)1.5時間
障がい特性の理解とアセスメント(演習)3時間
環境調整による強度行動障がいの支援(演習)3時間
記録に基づく支援の評価(演習)1.5時間
危機対応と虐待防止(演習)1時間
受講時間の合計24時間(約3~4日間)

ガイドヘルパーは障がいがある方の自由な外出を手助けする

買い物や散歩に出かけたいと思っても、障がいがあることで、思うように外出できないと悩んでいる方は、意外と多く存在します。

外出せず、家にいる時間が長くなると、孤独感や心の閉そく感を感じるものです。

移動介護従事者(ガイドヘルパー)は、外出支援を通じて、障がいがある方のQOL(生活の質)を向上させます。

移動介護従事者(ガイドヘルパー)の仕事に興味がある方は、是非研修の受講を検討してみてください。

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