介護で使ってはいけない言葉の例を知ろう!ご家族対応のコツも解説

#介護#言葉

この記事では、介護現場で使ってはいけない言葉とご家族対応のコツを解説します。

・ご利用者とうまくコミュニケーションを取りたい
・ご利用者への言葉使いが乱れている気がする…
・ご家族と話をするときに緊張してしまう…

介護職として働き始めたばかりの方には、ご利用者やご家族に対する接遇について悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
仕事中の言葉使いは気をつけているつもりでも、忙しい業務に追われているとついつい乱れてしまうこともあります。

そこで今回の記事では「介護で使ってはいけない言葉の例を知ろう!ご家族対応のコツも解説」と題して、ご利用者やご家族とのコミュニケーションのコツをわかりやすくまとめました。

この記事を読むことで、介護現場での言葉使いやコミュニケーションを振り返るきっかけにしてください。
明日からのご利用者やご家族に対する接し方が変わりますよ。

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介護で高齢者に使ってはいけない言葉の例

介護現場で高齢者に使ってはいけない言葉の例は以下の通りです。

・敬意のない言葉
・自尊心を傷つける言葉
・高齢者にわかりにくい言葉

詳しく解説していきます。

【敬意のない言葉①】なれなれしい言葉、子ども扱い

敬語だと堅苦しい感じがするからといって、タメ口やなれなれし過ぎる言葉使いは避けましょう。
ご利用者と長く接していると家族のように親しくなり、仕事である感覚を忘れてしまいそうになります。
しかし、介護は仕事でありプライベートではありません。

また、子どもをあやすような口調になってしまっていませんか?
食事の際に「あーんして」や手のことを「おてて」、寝ることを「ねんね」など子どもに対して使う話し方はご利用者に対して失礼にあたります。

あだ名や◯◯ちゃんと呼ぶことも介護現場ではみられがちです。
このような態度は、ご家族からみてもとても悲しいことです。
尊敬している父、母が子ども扱いをされていたらどう感じるでしょうか。

高齢者は人生の大先輩です。目上の人を敬う態度で接しましょう。

【敬意のない言葉②】上から目線

介護をしているとどうしても「〜してあげる」と思ってしまう人も多いのではないでしょうか。
「お世話をしてあげる」といった態度は、介護者の上から目線を感じます。
ご利用者には、手伝ってもらうことに申し訳ないと感じている方も多くいます。
ご利用者のプライドを傷つけず、安心して援助が受けられるように配慮しましょう。

【自尊心を傷つける言葉①】行動を制限する

「〜しないで!」「ちょっと待って!」と行動を制限する言葉は高齢者の尊厳を傷つけます。
相手の行動を制限するような言葉がけを「スピーチロック」といい、ご利用者を拘束してしまいます。

業務が忙しく気持ちに余裕がなくなるとつい、強い口調になってしまいがちです。
しかし、ご利用者の行動を制限することで、意欲の低下や認知症の方であればストレスによる周辺症状の悪化を招いてしまいます。

「〜しないで!」ではなく「〜していただけますか」と依頼したり、「どうされましたか?」とその行動を取る理由を尋ねたりしてみましょう。
対応方法が見つかるかもしれません。

【自尊心を傷つける言葉②】急かす言葉

「早くしてください」「早く食べてください」など、利用者を急かす言葉もかけてはいけません。
ご利用者への介助がうまくいかないと、時間に追われて焦ってしまうこともあります。
しかし、急かすような声かけは転倒や誤嚥の事故につながることも。
自分のペースで自立した生活を送れるように援助することが介護者の務めです。

【自尊心を傷つける言葉③】指摘や非難する言葉

他者の言動を否定せず受け入れることが大切です。
私たちはそれぞれ、違う人生を歩んで違う考え方をしてきました。習慣や考え方が違って当然です。

とくに、認知症の利用者の言動を指摘する言葉や非難する言葉はつつしみましょう。
介護者が思うような行動を取らないご利用者がいると、それだけ時間と手間がかかってしまうためイライラしてしまうことも。
「また〜したの?」「なんで出来ないの?」「さっきも聞きましたよ!」と、つい言ってしまっていませんか?

また、認知症の方に何度も同じ訴えを繰り返されるのも大変ですよね。
しかし、事実と異なった事を話した場合も、認知症の利用者にとってはそれが現実なのです。
たとえ違っていても一旦は受け入れて否定せず、相手に寄り添った態度が大切です。

【高齢者にわかりにくい言葉①】若者言葉

年齢の若いスタッフであれば、ついつい若者の間で流行っている言葉や略語を使ってしまうこともあるのでは。
これらの言葉は、悪気がなくても意識せず発してしまうこともあります。
高齢者には、はっきりとわかりやすい言葉で伝えることを意識しましょう。

【高齢者にわかりにくい言葉②】専門用語

介護スタッフ同士で普段何気なく使っている言葉が、一般には通じない言葉がたくさんあります。

ケアプランの説明をしている時にADL、バイタルと言われても何のことかわかりません。
PTさん、訪看さんと言われても誰のことかわかりません。
ケアプランという言葉でさえ、一般的にはなじみのない言葉です。

これらの言葉はごく一部ですが、介護の業界では当たり前に使っているため、気付かないうちに一般的ではない言葉を使用してしまうことがよくあります。
これらは高齢者に話すときだけではありません。ご家族に話す際にも注意が必要です。

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ご家族対応を円滑にするコツ

ご家族との関係構築も介護職の大切な仕事の一つです。

しかし、ご家族とのコミュニケーションの取り方に苦手意識を持っている方も多いのではないでしょうか。
ご利用者の介護については、ご家族の協力や理解は欠かせないものです。
ご家族と良い関係を築くことがご利用者への良いケアにつながりますので、ご家族対応を円滑にするコツもマスターしましょう。

笑顔で気持ちの良いあいさつは基本

あいさつはコミュニケーションの基本です。
ご家族が来訪されたら、笑顔で気持ちの良いあいさつをしましょう。

忙しい業務に追われて挨拶がおろそかになっていませんか?
ご家族が来訪されるたびに、笑顔で元気よくあいさつをすることは簡単そうにみえて意外とむずかしいものです。

小さな声で目も合わさないあいさつは、自信がなさそうに見えてご家族を不安な気持ちにさせます。
とくに、初めて会うご家族に対しては必ず自分から自己紹介することが大切です。

日々の簡単なあいさつの積み重ねで人間関係は構築されます。
コミュニケーションが苦手な方は、まず基本的なあいさつから始めてご家族との距離を近づけていきましょう。

気持ちに寄り添う

ご家族の気持ちに寄り添って、一緒に介護する態度を示すことも介護職の大切な仕事です。

親の介護という事態に戸惑い、親を施設にあずけることに不安を抱いているご家族も多いはずです。
親身になり一緒に考え、受け入れることでご家族の負担も軽くなります。

自分から話すのが苦手な方は、ご家族の話を傾聴し、共感する気持ちを示すことから始めてみましょう。

こまめな報告をする

日常の些細なことでも、ご家族にはこまめに報告しましょう。
普段の生活を知り得ないご家族にとって、何気ない日常の出来事はうれしい報告です。
コミュニケーションが円滑であれば、信頼にもつながります。

とくに、体調面や精神面で気になること、心配なことは共有しておきましょう。
些細なことだと思っていても、ご家族にとっては重要な出来事の場合もあります。
また、ご利用者が認知症であれば、事実が違ってご家族に伝わってしまうことも。
説明、報告不足がトラブルの原因にならないように注意が必要です。

ご家族と円滑なコミュニケーションが取れると、ケアプランに役立つ情報を得ることができ、ご利用者への良い介護につなげることができますよ。

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まとめ

介護現場ではご利用者やご家族とコミュニケーションを取ることは避けて通れません。
ご利用者、ご家族は普段のあいさつ、何気ない会話だけでも喜んでくれる人も多いです。
気にかけてもらえているというだけでうれしいものですよ。
難しく考えずに相手を気遣い、尊重するコミュニケーションを心がけてくださいね。

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