介護職が転職するならサービス提供責任者がおすすめ! キャリアップに最適な理由を解説

介護職で働いている方であれば、キャリアアップについて気になる方も多いのではないでしょうか?介護職のキャリアアップの一つに、訪問介護サービスの責任者である「サービス提供責任者」という役割があります。サービス提供責任者は、ケアマネジャーのケアプランに基づいた訪問介護計画を作成し、ヘルパーへの指示や指導をするのが主な仕事です。

今回の記事では「介護職が転職するならサービス提供責任者がおすすめ! キャリアアップに最適な理由を解説」と題してまとめました。

介護職のキャリアアップについて気になる方、転職を考えている方はぜひ参考にしてください。

サービス提供責任者とは

サービス提供責任者は、訪問介護事業所で「利用者の数が40人又はその端数を増すごとに1人以上の者を配置することが必要」とされており、介護業界では「サ責」と略して呼ばれています。「サービス提供責任者」とは訪問介護の役割の呼び方で、資格ではありません。

ケアマネジャーの業務と似たところがありますが、ケアマネジャーはご利用者が利用する介護サービス全体を調整する役割があります。訪問介護以外にもデイサービスや訪問看護、福祉用具などその方が必要とするサービス全体をコーディネートします。

これに対して、サービス提供責任者の主な仕事は、訪問介護サービスの調整とヘルパーのマネジメントです。ケアマネジャーとヘルパーの調整役として、ご利用者やご家族との連絡調整や相談の対応、ヘルパーの育成や勤務管理など訪問介護サービスに関わる業務を担当します。

どうすればサービス提供責任者になれるの?

サービス提供責任者になるには、まずヘルパーとして実務経験を積むことが必要です。その後、資格取得や研修の修了でサービス提供責任者の資格要件が得られます。

サービス提供責任者になる要件とは

サービス提供責任者になる要件には、「介護福祉士」資格を持っているか、「介護職員実務者研修」の修了が必須です。2016年度の試験から介護福祉士試験の受験資格は、3年の実務経験に加え、実務者研修の修了も必要になりました。

介護職員初任者研修(ヘルパー2級)だけではダメ?

以前は介護職員初任者研修(ヘルパー2級)を修了し、実務経験を積むとサービス提供責任者になることができました。しかし、2019年から資格要件が変更され、介護職員初任者研修(ホームヘルパー2級)は除外され、介護福祉士か介護職員実務者研修の資格が必要となりました。

サービス提供責任者の仕事内容

サービス責任者の主な仕事内容は以下の通りです。

  • 訪問介護計画書の作成
  • サービス担当者会議への参加
  • モニタリング
  • ヘルパーの指導・スケジュール管理
  • 直接介護業務
  • 事務作業

訪問介護計画書の作成

ケアマネジャーが作成したケアプランに基づいて訪問介護計画書を作成するのが、サービス提供責任者の役割です。訪問介護計画書ではご利用者の状況をアセスメントし、課題や要望を把握した上で目標を設定します。提供するサービスの内容・所要時間なども詳しく記載します。作成した計画書の内容をご利用者やご家族に説明し、同意を得たら署名をもらい、計画に基づいた訪問介護サービスが開始されます。

サービス担当者会議への参加

サービス提供責任者は、サービス担当者会議にも出席します。サービス担当者会議とは、ご利用者のケアプランの原案について話し合う、ケアマネが主催する会議です。会議には各事業所からご利用者のサービス担当者が出席します。サービス提供責任者は訪問介護事業所として、ヘルパーからの報告などをもとに必要な情報を提供し、ケアプランに対する提案をすることが役割です。サービス担当者会議で話し合われた内容でケアマネジャーがケアプランを作成し、サービス提供責任者がケアプランに基づいた訪問介護計画書を作成します。

モニタリング

訪問介護計画書を作成したら、計画に基づいたサービスが問題なく行われているかを定期的にモニタリングします。ヘルパーから日々の報告を受けて確認することも大切です。ご利用者の心身の状況や要望を把握し、必要があればケアマネジャーに報告して計画を見直します。常にご利用者に適切なサービスが提供されているかを確認するのがサービス提供責任者の役割です。

ヘルパーの指導・スケジュール管理

ヘルパーの指導やスケジュール管理もサービス提供責任者の重要な仕事です。ご利用者の訪問介護計画に基づいてふさわしいヘルパーを選定後、初回訪問では同行して援助内容を指導します。

ご利用者や、ヘルパーの都合でスケジュールが変更になった時の調整や、ヘルパーからの援助内容の相談など、円滑にサービスが提供されるようヘルパーのマネジメントを行います。

直接介護業務

初回のご利用者の状況を把握するために、サービス提供責任者が実際に訪問介護に入ることもあります。また、ヘルパーの急な休みや、困難事例の対応などで通常の介護業務をすることも少なくありません。

事務作業

サービス提供責任者は事務作業も多岐にわたります。
訪問介護計画書やヘルパーのスケジュール作成はもちろん、ご利用者とのサービス提供の契約事務手続き、月末の介護報酬請求業務、ヘルパーの給与管理などに対応します。事務職員が配置されサポートしてくれる事業所もありますが、基本的にはそれらの業務内容を把握し、責任を持って実施することが求められます。

サービス提供責任者の魅力・やりがい

サービス提供責任者は、ご利用者やご家族に頼りにされるやりがいのある仕事です。ニーズに応じた訪問介護計画書作成により、ご利用者の身体状況や生活状況が改善されていくのは大きなやりがいとなります。他職種と連携して業務を遂行する、コミュニケーションが大切な難しい仕事です。しかし、ヘルパーやケアマネジャーなどと信頼関係を築きながら、ご利用者のよりよい生活をサポートできる仕事に魅力を感じる人も多いでしょう。

サービス提供責任者は兼業可能?

厚生労働省の基準によると、サービス提供責任者は兼務が認められています。しかし、いくつか要件があり、各自治体によっても異なるので詳細は必ず確認しましょう。

管理者やヘルパーとの兼業が可能

サービス提供責任者は、管理者やヘルパーとの兼業が可能です。所属している訪問介護事業所の管理者を兼務することや、担当の登録ヘルパーが欠勤した時はホームヘルパーとして介護業務に入るケースは多くあります。

また、同一敷地内の「定期巡回・随時対応型訪問介護看護」や「夜間対応型訪問介護」と兼務することは可能とされています。これらの施設は定期的、または連絡があったときに随時サービスを提供している事業所です。

有料老人ホーム・指定居宅介護事業所との兼務はダメ

有料老人ホームに訪問介護事業所が併設されているケースはよくありますが、有料老人ホームの業務との兼務は認められていません。また、障害者総合支援法のサービスである指定居宅介護事業所との兼務も、法律や利用者が異なるため原則として認められていません。

ただし、訪問介護事業所が指定居宅介護事業所を同じ事業所で運営している場合は兼務が認められます。

将来のキャリアプランは?

サービス提供責任者として活躍したら、さらにステップアップして、ケアマネジャーへのキャリアチェンジを目標にしている方も多いのではないでしょうか。

サービス提供責任者は、日々の業務で介護保険制度への理解が深まり、ケアマネジャーの実際の動きを近くで見られます。ケアマネジャーへのステップアップを考えている方には絶好のポジションと言えます。サービス提供責任者の経験は、居宅介護支援事業所のケアマネ業務に役立ち、他の職種からの転職よりスムーズにキャリアチェンジできるでしょう。

また、事業所の管理者や施設長などの役職についたり、自分で事業所を立ち上げたりしてキャリアチェンジしていくケースもあります。サービス提供責任者の業務で得られた知識と経験は多方面で役立つことが期待できます。

訪問介護のコーディネーターとして活躍できる!

サービス提供責任者は介護の経験や知識、コミュニケーション能力が必要な仕事であり、一般的なヘルパーよりも条件の良い求人が多く、平均の給料が高くなります。基本的に夜勤業務はなく、他の介護職よりデスクワークの割合も高いので、体力的にも長く続けられるのも魅力です。

介護のコーディネーターとして活躍しながら、介護業界でステップアップが目指せるので、サービス提供責任者の資格要件を持っている方にはおすすめです。